syabito’s blog

写人です。走り回ること、山に登ること、写心を撮ることが好きで、人呼んで「鮪」と発します。

2019-01-01から1年間の記事一覧

穏やかな大晦日

時々冷たい雨が落ちてくるものの、 大晦日とは思えない穏やかな朝を迎えます。 寝起きの部屋もファンヒーターとエアコンのダブルパワーで、 あっという間に常夏となります。 行手を阻む天からの落とし物も、 ポップ・ステップ・ジャンプ。 難なく飛び越えま…

小赤鳥

漆黒の夜空が、 厚い雲に覆われていることを告げています。 街灯の明かりを頼りに、少しずつペースを上げます。 やがて、 東の彼方が明るくなってくると、 覆っていた雲がどんどん、上空の風に押し流されていくのが分かります。 北の空を見上げると、 旅鳥の…

二人きりのクリスマスイブ

まだまだ夜明けまで刻がある街中は深い霧に覆われています。 霧の遥上空は満天の星が瞬き、宝石を散りばめたような夜空には、オリオンが姿を消そうとしています。 通り過ぎる民家の防火灯が、先を急げと、次々と追いかけてきます。 冷気に流れる涙で慣れ親し…

二つの月

新月を間近に控えた細い月が、 暁の空に今にもこぼれ落ちそうに瞬きます。 昨夜来の雨でできた水溜りにも、空の姿を映しています。 地平線を境に鏡面となった風景は、 息を呑む美しさを醸して神秘的です。 やがて、山の谷間から流れ込んできた深い霧に、その…

冬だよね?

冷え込みはいつもの師走とは違う気がする朝です。 雲が多いせいでしょうか。 朝日もまぶたの奥で想像するしかありません。 カーテンの隙間から差し込む日差しで、二度寝から目覚めます。 どんどん広がる青空に誘われて飛び出せば、 道端の枯れすすきの足元に…

迎春準備

雨が上がったものの、窓から見える東の彼方の山並みと、どんより覆っているのであろう雲で真っ黒な空は、区別がつきません。 電信柱の街灯がポツリポツリと一定間隔で街並みを照らします。 お勝手を開けて灯油補給していても、冷え込みはさほど気にならない…

僕に出来ること

雲を破るように燃え出した朝焼けが、ぐんぐんパワーを送り込みます。 一気に体のメーターは満タンに近づきます。 やがて姿を現すであろう真っ赤な朝日が瞼に浮かびます。 山並みの中腹ではSABAEの看板が負けじに赤々と輝いています。 側をスタッドレスのオク…

きっと強くなります

夜明け前に降り出した師走らしくない暖かい雨が激しく窓を叩く朝は、 昨夜の美しい音楽の余韻で目が覚めます。 しらじらと明け始めた空は、どんよりとした雲が一面を覆います。 そして、昨夜遅くに届いた朗報を改めて読み返す朝です。 これからのひと時。 写…

忘年会の意義

冷え込む、緩むを繰り返す初冬の朝は、 体に試練を与えます。 オリオンが瞬く満点の空は、漆黒から濃紺へ、 やがて東の彼方は、暁のオレンジへと色を変えます。 西の遥上空には、地上からは山並みに隠れて、やがて昇るであろう朝日に照らされて、真っ白に輝…

贈り物

グッと冷え込んだ夜は、空気が澄んでいるのか、 1日遅れで、令和最後で今年最後の満月が煌々と街中を照らします。 忘年会シーズンとあって、 千鳥足の人たちは、そんな月に気づくはずもありません。 師走とあって、 足早に家路を急ぐ人たちもまた、気づくは…

試練

令和元年最後の満月の姿を見られずに明けた冷たい雨上がりの朝は、 東の彼方に昇る朝日の光芒が、雲間に一瞬差し込むものの、姿を消す朝です。 道に残った水溜りに映った空を、まるで飛ぶように駆け抜けると、 ペガサスになった姿がまぶたの裏に浮かびます。…

偉人の日

初冬の夜明け前、朝霧がゆっくり晴れてゆく朝は、 満天の星が一つ、二つと消えてゆく代わりに、東の彼方へ向かって、一筋の飛行機雲が直線を描きます。 文殊の山並みが姿を表せば、なんと荘厳なことでしょう。 やがて東の空が白み始めると、西の街並みがオレ…

宇宙、そして人のパワー

遥か東の彼方の赤紫に染まる暁の空が、 澄んだ上空の空気を感じさせます。 体をすり抜けるピンと張り詰めた風は、 まだまだ眠りの中の筋肉に喝を入れます。 遠く文殊の山並みに薄っすらかかる霧が、 まるで羽衣を身に纏った天女のようです。 深く息を吸って…

穏やかな師走の週末

寒かったり、寒くなかったりを繰り返す朝が続いています。 上半身も下半身もがっつり着込んでのルーティーンは、 季節外れな大汗に、手こずる朝です。 深い霧の東の彼方が白み始めると、 やがて、まん丸の白い朝陽が見え隠れします。 霧の遥上空で雲海をオレ…

曇りのち雨ちょこっと虹、所々みどりのスコップ

カーテン越しの水溜まりに広がる数秒に一つの波紋は、 さあ!いこう! と、エールを送ります。 まだまだ街灯の灯りが明るい夜明け前は、 東の彼方の山並みが、どんよりとした空と区別がつきません。 雨にしっとりとした落ち葉や、水溜まりを飛び越えて進みま…

旅する傘

晩秋から初冬へバトンタッチした朝は、 フロントガラスのワイパーが、ザァッザァッと辛そうな音を立てて効かない凍てつく朝です。 完全武装で週末のルーティーンに臨む朝は、 はるか彼方の山並みの頂付近が白く朝日に輝き、 やがて、モルゲンロートとなり、…

時を経て蘇ること

ディスプレイの気温表示が0度を示す、今秋一番の冷え込みとなった朝は、 澄み切った空気が、暁の空を色鮮やかにしています。 満天の星が、一つ消え、二つ消え、三つ消え… 遥か東の彼方の山並み上空がオレンジ色に染まり、天空には茜色の雲が浮かびます。 地…

人生会議は贈り物

木枯らしが霧のような雨を感じさせない午前5時半、 町内の配布物を小脇に抱えてが、一日の始まりです。 まだまだ真っ暗で、人の営みは陰を潜める寒い朝は明ける気配はありません。 ポツポツ、早起きの明かりが灯り始めると、美味しい香りが鼻先をくすぐりま…

忘れていたお洒落

今にも泣き出しそうな空が、 とうとう堪えきれずに涙を流す朝は、 冷たい北風にイチョウの葉も号泣して、道路が大変なことになります。 黄色の絨毯の中を、 車が走り抜けます。 人が走り抜けます。 街中が、紅葉から黄葉に。 そんな色の変化を楽しむ朝です。…

冬支度

晩秋らしい寒さと風景の中、 目覚めた朝は、カーテンの隙間から差し込む突然の朝日の日差しに照らされます。 気が付けば、窓越しの木々はあれだけ流星を誇った葉を落として寂しそうです。 遙か彼方の山並みは白く薄化粧し、 街中は、いよいよ冬支度です。 こ…

形見

グッと冷え込んだ朝は、 冷たい雨が落ち葉を濡らします。 暫くして、北風が追いやった雲間から、 レースのカーテンをすり抜けて、食卓に強烈な朝日が差し込みます。 しかし、長続きはしません。 やがて、黒い雲の中へと飲み込まれます。 強い雨と風に色づい…

一番好きな色

昨夕に見た一番星から何千億番目の星だろうか、カーテン越しに見える星が少しずつ姿を消そうとしています。 季節外れの暖かい南風が、力尽きた落ち葉を南から北へと一気に飛ばしています。 オレンジ色から赤みを帯びたブルーの大空の天辺には、下弦を2日後に…

ラストスパート

全く音のない朝は、霧に包まれます。 色づいたはずの銀杏も染井吉野も落ち葉も、 何もかもがモノクロームに変化します。 唯一、信号機の三色が距離感を教えてくれます。 走り去るヘッドライトとテールランプが、霧を突き破りますが、それもやがて区別がつか…

夜を明かした朗報

冷たい雨が降ったり止んだりの休日は、 大失態から始まる1日です。 ルーティーンに合わせて一度起きたものの、 すっかり二度寝の気持ち良さの虜になりました。 約束の時間をすっぽかし、落ち込む朝でしたが、 昨日の嬉しい知らせに救われた朝でもありました…

インナーマッスル

雨上がりの晩秋の夜明けは、 街中が澄んで一層鮮やかさを増します。 赤や黄色に染まったソメイヨシノの葉が埋め尽くす時、 ようやく、イチョウの葉が黄色く追いつき始めます。 名残雨が水たまりに無数の波紋を広げて、 まだ顔を出さない朝陽に染められた茜雲…

誕生

雲間を突き破って差し込む朝陽は、 すべてのものに息を吹き込みます。 降り続いていた雨が止んで、街中が生き生きと輝き始めます。 これからのひと時。 写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。 皆様のお供を致しますカメラマンは、…

生命の力

満月が西の彼方に沈む時、 東の彼方は白々と明け始めます。 やがて昇ってくるであろう朝陽に追い立てられるように、徐々にスピードを上げてゆきます。 姿を消した満月を見届けるように、 山並からまんまるの朝陽が顔を出します。 満月をはるかに凌ぐ日差しが…

日本人でよかった

カーテンをすり抜けて、朝日がダイニングを柔らか照らします。 目覚めれば、暁の夜空に瞬く星が穏やかな一日の始まりを告げています。 すでにお洒落万端の母親が、ソワソワと動き回る朝です。 これからのひと時。 写人が、あなたにお送りする写心の定期便「m…

証拠写真

秋色(しゅうしょく)に輝く日の出は、 立冬を過ぎて一気に季節の移ろいがペースを上げた気配です。 吐く息が上り坂で喘ぐSLのように、後方へと流れてゆきます。 霜が降りたのでしょうか。田んぼの土が、まるでチョコレートケーキに塗された砂糖のように白く見…

名残秋

立冬の朝は雨上がり。 力尽きた秋の名残たちが、 ピクリとも動かず、最後の輝きを放っています。 遠くから踏切の警報機がわずかな風に乗ってきます。一番電車の枕木を越す音が追い掛けます。 これからのひと時。 写人が、あなたにお送りする写心の定期便「ma…