2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧
漂う朝靄に包まれるように朝日が昇る朝は、 まだまだ寒さが残るものの、 穏やかな日の出です。 楽しませてくれた桜の宴が知らず知らずのうちに去った後は、 どこか寂しげな朝です。 朝日が昇ると、 朝を告げるように、ウグイスがさえずり始めます。 これから…
満天の星が、 一つ消え、二つ消え。 やがて昇ってくるだろう朝日が、東の彼方の山並上空を暁色に染める頃、 同じ色の下弦の月に寄り添うジュピター木星が最後の瞬きを放ちます。 まるで行進でもするように、一直線に並んだ土星と火星も、負けじと輝きます。 …
夜明け前の暗い空に、 はらはら舞う花びらが、瞬く星と区別がつかない朝です。 どんよりとした雲の隙間から朝日が差すと、一瞬、春の風が吹きます。 そんな日の出は、風にそよぐ六条大麦の絨毯のスイングに、足取りも軽くなります。 名残りの月が、顔を見せ…
明け方に降った雨が上がった夜明けは、 スーパームーンを過ぎた月が水溜りに姿を落とす朝です。 まだ見えぬ、東の彼方から昇るであろう朝日にバトンを渡すと、 徐々に姿を薄くして、 やがて、西の空に消えてゆきます。 バトンを受けた朝日が、万物に息吹を与…
いつもと変わらない朝陽が、 もやを突き破って昇ります。 いろんなものを振り払うかのような、穏やかな中に、力強い光です。 同時に東の彼方から吹き抜ける風もまた、 爽やかな中に、力強い風です。 これからのひと時。 写人が、あなたにお送りします写心の…
遥か東の彼方の地平線が、 暁色に染める中、 春とは思えない寒さに目覚める朝は、 咲き誇る桜も目覚めを待ちます。 満天の星は、 やがて、一つ、二つ、三つと姿を消してゆきます。 早起きのカモが数羽、見事なV字飛行を見せています。 まるで、戦闘機の一糸…
レースのカーテンの向こう側は、 もう、花吹雪。 桜が咲いていたことさえ忘れてしまっていた朝です。 東の彼方の山並みは、 朝霧というベールを纏っています。 全てのものをオレンジ色に染めて昇る朝日は、 とても優しい光です。 体全体で思いっきり浴びても…
雲一つない暁の空に輝く満天の星は、 やがて、遥か彼方から昇る朝日が放つグラデーションに飲み込まれてゆきます。 世の中の喧騒に忘れていた季節の移ろいを、 ツンと天を向く麦穂が思い出させてくれます。 薄っすらと衣を纏った山並みから朝日が顔を覗かせ…
ガタガタと窓を揺らす音で何度も目を覚ました朝は、 夜半過ぎからの春の嵐が過ぎ去って、 雨上がりの澄んだ空気が気持ちの良い夜明けを迎えます。 天空に向けて真っ直ぐに昇る煙突の煙が、 遥か上空に行くにつれ、緩やかな弧を描いています。 天まで昇った煙…
味わったことのない恐怖の中、 ひっそりと満開を迎えた染井吉野。 いつものように愛でてもらえないのに、 精一杯花びらを開かせます。 変わらない姿は、 春霞の青空に映えて、 疲弊した心を和ませてくれます。 東の彼方の山並みから昇る朝日も、どこか穏やか…