夜明け前の暗い空に、
はらはら舞う花びらが、瞬く星と区別がつかない朝です。
どんよりとした雲の隙間から朝日が差すと、一瞬、春の風が吹きます。
そんな日の出は、風にそよぐ六条大麦の絨毯のスイングに、足取りも軽くなります。
名残りの月が、顔を見せたり隠れたり、
遥か上空を吹く風の悪戯でしょうか。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
朝日が手を貸してくれて、
花束に手が届きました。
麦穂の中に、菜の花一輪。
菜の花ももう最後です。随分花が落ちてしましましたね。
夜明け前の一番空気が澄んだ時。
深く深呼吸をすれば、
体内があっという間に浄化されてゆきます。
今年は早く顔を出した土筆も、
こんなに背が高くなりました。
足元の土筆にも気が付かないくらい、気持ちに余裕がありませんでした。
それでも、季節は移ろっています。
〝コロナにカツ〟
ってんで、ランチはトンカツです。
容器に書いてあって、思わず、よしっ!
日頃、ランチ難民となっていたんですが、
最近、食堂を営む友人が毎日デリバリーしてくれます。
お菓子に、モバイルの消毒液までついてます。
本当に助かっています。
「ありがとうね」
2人の毎朝のルーティーン。検温。
五度五分。
ばあさん、五度八分。
「あたしの方が高いのお」
「そういう問題ではなく、二人とも低いんや」
「平熱上げないとなあ」
「ほんなもん、生まれつきやで変わらんわ」
「ほんなことないって。努力すれば高くなるんや」
「ほお」
「一度上がると、体内の悪いもん死ぬんやざ」
「ほんなら、あたしも上げる」
「よしっ、明日から一緒に走るか」
「はあ?」
そんな休日の朝でした。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
4月12日 10.37キロ 🏃♂️ 69.19キロ
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