2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧
白く汚れた真っ赤なマイカーが、 昨夜の予報通り、秋としては9年ぶりに、微かに黄砂が降ったと言っているような朝です。 見えるはずの、西の彼方の山並みが姿を消して、 どんより曇った空と区別がつかなくなっています。 かろうじて姿を見せる東の山並み上空…
夜明け前は寒々としたブルーの世界。 冷たい風に落ち葉が舞います。 白山連峰初冠雪の便りが届きました。 ようやく秋の気配が感じられる朝を迎えました。 今にも泣き出しそうな厚い雨雲が、 寒さを和らげてくれている気がします。 これからのひと時。 写人が…
新月の朝は、とても神秘的に明けます。 旅先のホテルの窓から朝日が差し込みます。 レースのカーテンが光を和らげてくれています。 ぼんやりとした、まどろみの中、 その日差しを見つめます。 時折通り過ぎる車の走行音だけが、時の流れを知らせてくれます。…
雨上がりの薄暗い朝、 〝1人〟のでんでん虫が紅葉狩りを楽しんでいます。 真っ赤に彩ったソメイヨシノの落葉の間を、そろりそろり。 落ち葉の間をすり抜け、時には落ち葉に乗っかり。 そして、苔む境内に消えてゆきました。 あっという間の約1時間は、楽しい…
まだ深い眠りの中、激しく打ちつける雨音だけが、夢の中で渦巻いています。ハッと目が覚めると同時に、目覚ましが1日の始まりを告げています。秋も深まるというのに、今朝も寒くない朝に薄着で飛び出します。街灯に浮かぶボンネットの無数の雨粒が、リズミカ…
今にも泣き出しそうな雲を眺めていると、 走り出すきっかけを無くします。 起きて、着替えて、走り出すまで、 かなりの勇気を振り絞ります。 何処からともなく、秋風に乗って漂う香ばしい香りが鼻腔を擽ります。 雨が降り出す前に帰還するため、ペースを上げ…
ピンと張り詰めた空気が漂う湖畔の小高い丘に立つ時、 東の遥か彼方の山並み上空が赤く燃え始めます。 暁の湖畔は、冷え込んだ朝を迎えます。 下弦の月が濃紺の天空に妖艶な輝きを放っています。 北の空から渡り鳥が数羽、南へと越冬に向かいます。 これから…
午前2時30分、予定通り目が覚めます。 星が瞬かない暗い夜です。 今まで、いろんなものと闘ってきました。 自身のため。 自県のため。 今回は、他のために。 これからのひと時。 写人が、あなたにお送りする写心の定期便「maguroストリーム」。 お供を致しま…
朝霧がかかった街並みから、 香ばしいパンを焼く香りと、ケーキの甘い香り、煮物の食欲をそそる香りが秋風に乗って鼻腔を擽ります。 空腹に拍車がかかり、旧北國街道を行くペースが上がる朝でした。 これからのひと時。 写人がお送りする写心の定期便「magur…
予報と裏腹に雨が上がった朝は、 予想と裏腹に暖かい朝です。 かすかにかかった朝霧から顔を出したホームマウンテンの頂を見上げるとき、 壮大な雲海が瞼に浮かびます。 傘を片手に登り始めれば、汗が滴るのに時間は掛かりません。 寒かったら暖かったり、体…
ほとんど風もなく、朝日も差し込まない静かな朝です。 道路を走り抜ける深夜便のトラックが巻き起こす風で、枯れ葉が舞います。 落ち葉を踏みしめるとき、 わずかにお腹が鳴きます。 真上に湧き上がる白い煙の下で焼き上がる焼き芋が、瞼に浮かびます。 これ…
西の空は秋の空。 東の空は霧の中。 秋の空が同居する朝でした。 自身から放出するような鱗雲。 あるはずの山並みが霧に隠れ、朝日の中のシルエットの木々が、頂を教えてくれます。 鴨の群れが、万物に夜明けを告げて回ります。 ピクリとも動かないススキの…
深い霧が立ち込めた朝は、 街中が一面モノクロームの世界を醸し出します。 そして、深まりゆく秋の訪れを告げています。 音までをも包み込んでしまうほど、静かな夜明けです。 はるか彼方の地平線だけでなく、目の前の山並みさえ区別がつきません。 真ん丸で…
冷たい北風が運ばれて南へと流れる茜色に染まった雲が、 朝日がもうそこまで昇ってきていることを告げています。 突然、行手にまっすぐ伸びた自信の影が、 振り返らずとも、瞼に日の出が浮かびます。 写人が、あなたにお送りする写心の定期便「maguroストリ…
台風の名残雨か。 しとしと霧のような雨が顔を打ちますが、 流れる汗に負けてほとんど感じません。 台風の落し物か。 秋桜が頭を垂れて、花びらが力尽きています。 台風一過から一転、どんよりとしたインドアな1日でした。 大粒の雨が霧雨に変わる時、 ルー…
窓の向こうからはビュービューと唸り音が、 レースのカーテンには、木々の影が不気味に揺れています。 時折、網戸が右往左往。 いつもなら静寂なしじまが、騒がしくて眠れない夜となりました。 一夜明けて、 恐る恐るカーテンを開ければ、 風は強いものの、…
激しく窓を叩く雨が、風雲急を告げています。 今朝は、目覚まし代わりです。 窓の向こうのソメイヨシノが大きく揺れて、 それはまるで、歌舞伎の毛振りを見ているようです。 意を決して、ルーティーンに飛び出す時、 風雨は一層激しさを増します。 調べには…
嵐の前の静けさか、 風もなく生暖かい朝を迎えました。 何処までも、どんよりした空が、 台風が迫っていることを告げています。 川べりのススキの穂は、 まるで体操選手の10点満点の着地のように、ピタリと止まっています。 道端に出てきたカタツムリと戯れ…
満天の星が瞬く暁の時、 山並みの一点がオレンジ色に輝き始めます。 やがて、星の瞬きが白み始めた空に消えてゆくのを見届けるように、 朝陽が強烈な光を放ちます。 半年に一度の運命の日の朝。 いつもと同じように明けてゆきます。 これからのひと時。 写人…
雨上がりの夜明けは、 ピンと張りつめた空気が漂います。 静寂を突き破るように、 山並みから朝陽が昇ります。 強烈な光が、朝の空気と心を揺さぶります。 日の出を待ちわびたように、 鴨の編隊が北から南へ、東から西へと弧を描きます。 水溜まりに落ちた枯…
暁の空がだんだん明るくなる頃、 静かな朝は夜明けを迎えます。 山並みから顔を出す朝陽が、 茜色に染まった雲に見え隠れします。 雲間から差し込む光が、 色づき始めた木々の葉を揺らして、走り去る武生行き一番電車のヘッドライトと重なって区別がつかなく…
夜の帳が下りるて、夜空に上弦の月が煌々と輝く頃、 街中のパブリックビューイングが騒がしくなります。 友の記念日に、 いつメン(いつものメンバー)が集まるれば、 夜のしじまの、なんと饒舌なことでしょうか。 シャッターが下りた商店街に広がる笑い声と笑…
星の瞬きが見えない夜明けの空に、 薄っすら山並みが浮かび上がります。 365㍍上空の頂が、 手招きするようにウエーブを描いています。 やがて、細く裂けた雲間がオレンジ色に輝き始める時、 1日の始まりを告げるように、鴨の編隊がV字を描きます。 これから…
台風が近づく朝は、 生暖かい南風が吹く蒸し暑い夜明けを迎えます。 季節外れの秋風に力尽きた銀杏の葉が一枚、 はらはらと秋桜の花に舞い落ちます。 下り福井行き一番電車が、黄色いヘッドライトを輝かせてススキの穂を揺らす時、 東の彼方、文殊の頂を覆う…
時折ぱらつく小雨。 時折差し込む朝陽。 そんな目まぐるしい朝は、 何もかもが忙しない朝です。 走っている時だけが、ゆっくり時が流れます。 季節外れの暑さに負けそうになる気持ちをグッと堪えて、やる氣を奮い立たせます。 まだまだ青い銀杏並木を行けば…
深い霧に包まれた朝は、 どこまでも遥か彼方まで白い世界が広がります。 朝陽さえ届かない薄暗い夜明けは、 目覚めの時を見失いそうになります。 ようやく、霧の晴れ間から薄日が差し込む時、 爽やかな秋晴れを予感させます。 だんだん霧が流れ去り、澄んだ…