星の瞬きが見えない夜明けの空に、
薄っすら山並みが浮かび上がります。
365㍍上空の頂が、
手招きするようにウエーブを描いています。
やがて、細く裂けた雲間がオレンジ色に輝き始める時、
1日の始まりを告げるように、鴨の編隊がV字を描きます。
これからのひと時。
写人がお送りする写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
山頂の一本の柿が、台風の余風に色づき始めた実をゆらゆら揺らせています。
力尽きた実を食べる勇気はありません。
吹き抜ける風は肌寒く、秋風に乗って顔を打つ雨粒が冷たい朝です。
赤や黄色に色づき始めた葉が落ち始めた木々に寄り添う〝恋人〟は、どこか寂しげです。
赤み始めた遥か東の彼方の空が、寒々とした山頂に暖かさを運んできます。
だんだん、山の秋の朝は明けてゆきます。
柿の実が赤く色づき、
木々の葉が錦秋の装いに、
全身真っ赤な出で立ちが一人。
山の秋を演出しています。
台風の落し物は、
夏のようであり、秋のようでもあります。
お届けしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込んでゆきますように。
写人がお送りした写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
10月5日 6.75キロ 19.39キロ
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