上弦の半月とジュピター木星のランデブーが西の彼方に消え、
東の彼方が暁となり始める頃、文殊の山並みが姿を表します。
車窓の向こう側に広がる風景と、満天の星空は壮大な宇宙の営みを感じます。
随分、夜明けが遅くなりました。
まだ生き物は深い眠りの中、深い森のしじまに一歩踏み込めば、暗闇に溶け込んでいきます。
やがて、大地を踏みしめる足音に混じって、ヒグラシが鳴き始めます。
そびえる木々の輪郭がはっきりし始める頃、ヒグラシに変わってミンミン、ツクツクボウシの大合唱が幕を開けます。
負けじと鳥が囀ります。
早朝の山の静寂の、なんと饒舌なことでしょうか。
室堂に手を合わせると同時に昇った朝日が、御神木をオレンジ色に染めて、夜明けを迎えます。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りする写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
御来光が御神木を照らします。
そして、爽やかな夜明けを迎えました。
まさに、ローヤルさわやか。
愛を育んだであろう〝恋人〟も、寄り添いながら朝日にうっとり。
山頂に穏やかな時が流れます。
僕はお邪魔虫かな。
下山途中、室堂近くで、
クワガタのメスを発見。もう少しで踏みつけちゃうところでした。
まだまだ若い緑色のドングリは食べないみたいです。
それにしても、なぜ、クワガタを見つけるとワクワク心踊るのでしょうか。
2日連続の童心帰りに、思わず苦笑い。
朝日に照らされた山頂大文殊での記念撮影も、もう何枚になっただろうか。
6年間で、おそらく300枚以上。
ずいぶんメンバーは変わったけれど、山頂に流れる時は変わらないです。
暁。
この時間帯が一番好きなんです。
遥か彼方の地平線が朝日のオレンジ色に照らされ始めて、濃紺、漆黒の天空までのグラデーション。
無類の夜明けフェチ。朝日フェチ。日の出フェチ。
時代の波か。
24時間営業のコンビニが深夜閉店に。
45年前に、午前7時から午後11時営業で第1号店が東京にオープン。
学生の頃、毎日のように通ったけれども、買っていたものといえば、コーヒーだった記憶が。
まだまだ、コンビニで生活する買い物をする感覚ではなかったと思います。
いつのまにか、24時間営業が当たり前の時代になって、コンビニがなければ生活できないとまで言われて久しいですが、
ここにきて、様々な問題から見直され始めました。
ファッションと同じように時代は回るのでしょうか。
まだ早朝だというのに、太陽が真上を目指し始めると、秋から真夏へと変わっていきます。
見上げた木々の隙間から射し込む日差しは、容赦なく体に刺さります。
お送りしたこの写心が、あなたの心に元気を届けられますように。
写人がお送りしました写心の定期便「maguroストリーム」。
お届け致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
9月7日 5.92キロ 27.92キロ
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