syabito’s blog

写人です。走り回ること、山に登ること、写心を撮ることが好きで、人呼んで「鮪」と発します。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

自助努力

夜半から強くなった雨が降り続く朝は、 季節外れの暖かさの中明けようとしています。 いつものルーティーンで、体に鞭を入れてスタートを切る朝です。 昨夜のローカルニュースが、 例年なら深い雪の中の山間では、すでに正月から蕗の薹が顔を出していたと伝…

コハクチョウたちは大丈夫なのかな

白々と明けるにしたがって姿を現す雲を見上げれば、 遠い地平線は山並みと、まだ区別がはっきりしません。 まだまだ明けきらないブルーの色合いが、 冷えた体をますます、凍らせてゆきます。 朝日の日差しを遮断する厚い雲の、なんと罪作りなことでしょうか…

感動

ベールを纏うような薄雲が広がる空に、 朧朝陽が力なく登ってきます。 馴染みの里山の山頂を目指す道中、徐々に青空が広がってゆきます。 やがて、遠く北の彼方の水平線が、青空と区別がつかなくなります。 唯一肌が出ている顔を吹き抜ける北風は、 一年で一…

声なき応援団

夢も見ないまま目覚めた朝は、全く音のない世界。 カーテンを開ければ、すっぽり深い霧に包まれています。 霧にむせぶ街灯の瞬きだけが、営みを告げています。 用意を整えて表に出て耳を澄ませば、微かに遠くから車の行き過ぎる音が聞こえて参ります。 音も…

かけがえのない時

厳冬期とは程遠い暖かい雨が路面を濡らします。 いつもなら、エアコンのリモコンに手が伸びる朝ですが、朝一番の作業はなしです。 まだまだ暗い夜明け前、 雨にほくそ笑みながら二度寝と洒落込むものの、冴えた目は一向に眠る気配を見せません。 カーテンの…

男は黙って…

グッと冷え込んだ氷点下の朝、 東の彼方の暁の空に浮かぶ細い細い暁月に手を振ります。 羽衣のような雲が、遥か上空の微風を物語っています。 太陽のパワーがまだ届かない地上では、 田んぼの土には霜柱が立ち、水溜りには氷が張ります。 刻一刻と変化する自…

切磋琢磨

一年の中で一番寒いはずの大寒の朝は、 暖かい雨が天から舞い降りてきます。 カーテンの向こうに見える街灯に照らされて光る水溜りには、 無数の波紋が広がっています。 ぽつりぽつり、 咲き始めた梅が、 ぽつりぽつり、 遥か上空から舞い降りる雨に濡れて、…

DNA

ピーンと張り詰めた空気が漂う朝は、 満天の星が徐々に消えゆき、月だけが煌々と街を照らしています。 暁の空がだんだん白み始めると、その月も静かに姿を消して、 遥か上空を流れる風が、僅かに浮かぶ雲の姿を変えてゆきます。 宇宙の営みを感じる瞬間でも…

お洒落

星の瞬きご届かない朝は、 月明かりだけが地上を照らしています。 まだまだ夜明けまでには時がある登山道を、ヘッドライトと月明かりだけを頼りに歩を進めると、 突然、眼下に宝石を散りばめたような〝絨毯〟が広がります。 やがて稜線に出ると、身を切るよ…

県都霧中

久し振りに夜更かしした朝も、 体内目覚ましはいつも通り正確です。 どうしても見たかった夜明け。 福井らしい冬の天気の合間をぬっての、神からの贈り物です。 天空を見上げれば、満天の星は深い霧に遮られて姿は見えないものの、 月明かりは霧を突き破って…

乾杯

手荒な目覚ましに叩き起こされた朝は、 いつにも増して寝起きのいい朝となりました。 カーテンの向こうから聞こえてくる雨音は、 ショパンの調べとは程遠い、激しいハードロックです。 すわっ!雪起こしかと、恐る恐るカーテンを開けましたが、ホッと胸を撫…

愛と希望と勇気の日

昨夜半からの雨が上がり、 煌々とした月が雲間に見え隠れする夜明け前、ルーティーンのスタートです。 やごて、はるか東の彼方の雲間が赤く染まり始めます。 身を切る寒さには程遠く、十分も走れば、ジワリと汗をかきます。 雪の無い冬のありがたみを噛み締…

ダブった光景

カーテンの向こう側で、街灯に照らされた水溜りに広がる無数の波紋をぼんやり眺める朝は、 扉の向こうから、オブラートに包まれたように聞こえてくる声で我に返ります。 部屋のLEDが眩しい夜明け前です。 朝のルーティーン前のルーティーン、 御仏壇を灯して…

一番綺麗なのは…

絹のような透き通ったベールを纏った満月が、 東の彼方の空にぽっかり浮かぶと、 西の彼方に夕日が沈みます。 名残灯に照らされた白山連峰の頂が、 月明かりで一層白く輝きます。 一夜明けた夜明け前、 同じ満月が西の空に落ちてゆきます。 輝きに力をなくし…

親子漫才

ショパンの調べとは程遠いロックな激しい雨音で目が覚めた朝は、寝起きのいい朝です。 カーテンの向こうの水溜りに広がる無数の波紋が、 「今朝は休め」と促しているようです。 二度寝と洒落込んだものの、 微睡みの中、部屋と中央から小鳥が、 「早く起きろ…

まどろみ

激しく打ち付ける雨音に目覚めた朝は、 布団の中のガッツポーズから始まります。 いつものように、エアコンのリモコンを探すものの、 あまりの暖かさに手を止めます。 タイミング良く最低気温を知らせるテレビ画面に目が引きつけられます。 10度。 寒の入り…

遠慮がちに

星の瞬かない漆黒の空が広がる朝は、 どこか、恐怖さえ感じるほどの冷たさが広がっています。 微かに赤く染まり出した朝焼けも遠慮がちです。 音のない夜明けは、早起きの民家の僅かなオレンジ色の灯りだけが営みを感じさせます。 徐々に白み始めると、 どん…

寒の入り

どこまでも澄み切った暁の空が燃える時、 チラチラと最後の輝きを放つ天空に瞬く星が、氷点下の冷たい世界をより一層際立てます。 目を凝らせば、赤い車が霜という白粉(おしろい)で真っ白に薄化粧です。 街灯の灯りを頼りに進めば、凍った水溜りに足を取られ…

主婦の気持ちが分かった朝

天からの白い〝贈り物〟が、はらはら舞い降りる寒い夜明けは、 空が赤紫に染まり始めます。 なのに、余り寒さを感じない不思議な朝です。 用心のためのヤッケと厚着、そしてニット帽の下は、 やがて、水浸しとなります。 冷たい霙まじりの雨が上がる頃には、…

臥薪嘗胆

雨に霰が混じる朝、 遥か上空の雲がスピードを上げて流れます。 〝泣き止んだ〟隙を見て飛び出します。 扉の向こうから、テレビの音声が箱根駅伝往路のスタートがあと一時間に迫ったと告げています。 次々と流れる雲の隙間から光りが差したり、隠れたりを繰…

トン、トン、トン—。

暗い雨雲が彼方に去って、 新しい年の青空がぐんぐん広がってきます。 やがて、新しい年の日の出が空と雲をオレンジ色に染めながら昇ってきます。 そんな息吹を感じる自然の営みの中の走り初めの、なんと気持ちの良いことでしょうか。 漲る力の弾ける音が聞…

涙の年越し

穏やかに明けた新しい年は、 今にも泣き出しそうな、どんよりとした空模様とは裏腹に元気いっぱいです。 マイソウルマウンテン文殊山からは、宝石を散りばめたようにキラキラ輝いた街並みは、 天気さえ良ければ、満天の星と区別がつかない際声の光景が広がっ…