久し振りに夜更かしした朝も、
体内目覚ましはいつも通り正確です。
どうしても見たかった夜明け。
福井らしい冬の天気の合間をぬっての、神からの贈り物です。
天空を見上げれば、満天の星は深い霧に遮られて姿は見えないものの、
月明かりは霧を突き破って、煌々と輝きを放っています。
星だけではなく、地上の営みも深い山の中で、
眼下を走り去る車のエンジン音だけが、僅かに耳に届きます。
全ての明かりや音が、オブラートに包まれたように柔らかです。
ようやく地平線が姿を現した東の遥か彼方の空に、一筋の飛行機雲がシャープに一筋。
まるで生き物のように、ゆっくり蠢く霧とは対照的です。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りする写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
真っ暗な下市山ミルキングロードを一気に駆け上がります。
第一展望所。霧の中。スルー。
第二展望所。霧の上に出ました。雲海が県都をを包み込んでいます。
ここからが自然との闘いです。
とは言っても何もできませんので、ひたすら神様と話をしながら待ちます。
上空には、下界からはベールを身に纏っていた月も、クリアな姿を現しています。
やがて、東の彼方の日本百名山、荒島岳横から、朝日が広大な空をオレンジ色に染めながら昇ってきました。
ほとんど風は感じないものの、街を覆い尽くした霧は怖いぐらいに蠢きます。
走って行けそうな気がしてきました。
中心部のビル群が見え隠れしています。
県都霧中。
夢中でシャッターを切ります。
気が付けば、朝日は空高く昇っています。
ふぅー。
頭に付けたヘッドライトのスイッチをそっと切ります。
昨夜は母親がビールを呑むと言います。
ここの所、ワイン、日本酒、焼酎と立て続けにデビューを果たし、とうとうビールです。
「先生にちくるざ」
「ちびっとだけや」
「糖尿やら高血圧の薬呑んでるもんがあかんあかん」
90近くになって酒の味を覚えた母親です。
ちょっぴり責任を感じている息子です。
1月16日 1.51キロ 🏃♂️60.85キロ
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