2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧
木漏れ日というには、あまりに強力な朝の光が木々の隙間から差し込みます。 地面に伸びるオレンジ色の光の帯は、まるで夜空にキラキラ輝く天の川のようです。 深緑を通り抜ける風は涼風には程遠く、既に熱風と化して肌にまとわりつきます。 朝陽はまだまだ力…
一瞬、燃えるようにカーテンが真っ赤に染まるときを待っていたように目が覚めます。 隙間から遠くに目をやれば、文殊の山も霞んでいます。 星の瞬きもなく明けた朝は、街中がどこか色褪せて見えます。 冴えない気分を奮い立たせるとき、星になった頑固そうな…
カーテンの向こう側から微かに聞こえるラヂオ体操第一が、1日の始まりを告げています。 雲に遮られた朝陽がもどかしそうに顔を覗かせる時、ルーティーンのスタートです。 遠く文殊の山並み上空に目をやれば、薄っすら朝焼けの名残りに、カモの群れのシルエッ…
夜の帳が落ちて、水面と空の区別がつかなくなる時、灯った灯りが揺らめき始めます。 激しい雨が上がり、夜の静寂が心を鎮めてくれます。 昼間の嵐が何もなかったように、ゆっくり揺れる水面に身を任せる灯りを眺める時、 二度に渡り、激しい炎から逃れてこの…
遠く地平線のシルエットが姿を現すころ、深々とした夜の闇に命が宿り始めます。満天の星輝く遥か雲海の上を音もなく流れる風は、一日の始まりを告げています。盛りに鳴くヒグラシに小鳥のさえずりが重なる夜明けの静寂の、なんと饒舌なことでしょうか。日の…
意を決して飛び出したものの、 すでに高く昇った太陽がギラギラとした陽射しを容赦なく浴びせるとき、 滴り落ちる汗が冷たく感じるほど火照った体が、悲鳴を上げます。 立ち寄った木陰を吹き抜ける涼風だけが、早朝であることを告げています。 これからのひ…
どこまでも青い空と湖。湖面を滑るように1羽の水鳥がテイクオフ。 長かった梅雨がようやく明けて、真っ青な風景が戻ってきました。 遠くに目をやれば、一艘の小舟がゆっくり右に左に浮かんでいます。 双眼鏡を覗けば、一人の漁夫が大量に発生した水草のヒシ…
昨夜の興奮覚めやらぬうちに明けた朝は、なぜか清々しい目覚めです。 気が付けば、まだまだ青い稲穂が一斉に目覚めています。 巣立ったばかりでしょうか。まだまだ羽がおぼつかない様子で、無数のツバメが田んぼの上を餌を求めて低空飛行しています。 遠くに…
夜の帳が落ちて、街並みのネオンが瞬くとき、 扉の向こうから、軽快なリズムが漏れてきます。 煙草と酒の香りが漂い、熱気あふれる店内は興奮のるつぼと化します。 一緒に歌う者、 一緒に踊る者、 一緒に手を打つ者、 一緒にリズムを刻む者。 都会の有名ライ…
カーテンの向こう側から聞こえてくる雨音が、ルーティーンの休みを告げています。 夢の中でうつらうつら。 いつもの時間にいつもの囀りが鳴り出します。 やがて、それも消えてゆきます。 なんと気持ちのいいひと時でしょうか。 遠くの方から聞こえてくる雨音…
梅雨空が堪えきれずに涙を流す時、 それは時間が経つとともに、一層号泣になります。 慌てて逃げ込んだ軒下から滴り落ちる雨粒は激しさを増します。 ふと、15年前に想いを馳せれば、 雨、泥、暑さと懸命に闘う人々の姿が瞼に浮かびます。 これからのひと時。…
深い霧に太陽が消えて、それでも明るく明けた朝の清々しさに心を休める時、遥か上空を、音もなく流れ去る風は、朝のルーティーンの始まりを告げています。 豊かに流れゆく風に顔を出したり隠れたりの光を浴びれば、体内から力が漲る朝です。公園の木々から届…
カーテンの向こうの遠い山並みが霧に消えて、差し込む日差しのないベットで心を休める時、 無機質な携帯電話から流れる鳥のさえずりが、起床を告げています。 ほとんど肌に感じない霧雨を、全身に浴びながら走り出せば、さらさらと流れゆく風も声援に聞こえ…
今にも泣き出しそうな、低く垂れ込めた雲が山並みの頂を覆い隠しています。 気圧の低さを伝えるように低空飛行の逸れカモが雨の予感を漂わせます。 頰をすり抜ける、梅雨を忘れさせるような涼風が心地良く足取りも軽くなります。 一番電車を知らせる踏切のキ…
遠くの山並みと空が赤く染まりだすと、森の小鳥がさえずり始めます。 森全体がスイングを奏でる、静かな夜明けのなんと饒舌なことでしょうか。 まだら模様の雲を突き破って朝陽が差し込めば、体全体に力が漲ってまいります。 これからのひと時。 写人がお送…
瞬く星が消えて、遠い地平線が赤く染まり出す時、頰を掠めて、音もなく流れ去る風は、梅雨の中休みの一日の始まりを告げています。 慣れ親しんだ山並みから一閃する光の帯と、豊かに流れゆく風に身を委ねれば、燦々と降り注ぐ光のシャワーが瞼に浮かんでまい…
生暖かい初夏の風が止んで、 頰を伝わる一筋の汗が、蓮の葉の上で弾く時、音もない舞台で踊る水滴は、 たゆみない自然の恵みを心奥深く染み込んで安らぎを与えてくれます。 まだら模様の雲間から差し込む果てしない光の帯を、豊かに流れゆく風に心を開けば、…
僅かに空いたカーテンの隙間から見える、文殊の山の頂がガスに煙る時、 スタート時間を知らせる、さえずりが忙しなく鳴り始めます。 昨夜の予報とは裏腹の空模様なれど、どことなく梅雨の中休みを感じさせます。 早起き雀たちの会話も聞こえてくる、朝の静寂…
梅雨空の厚い雲が切れ間を見せて、薄っすらと差し込んだ朝陽に心を休める時、わずかに頰を音もなくくすぐっていく風は、心地よい一日の始まりを告げています。 誰もいない公園でブランコに身を委ね、豊かに流れゆく風に心を開けば、小鳥たちのさえずりが聞こ…
色とりどりの紫陽花が乱れ咲くつづら折りは、 雨が上がった蒸し暑さでこころ折りです。 木々の隙間から見え隠れする街並みが心を癒してくれます。 遠い記憶を辿れば、網とカゴを持って駆け上がった子どもの頃の風景が、瞼に浮かびます。 これからのひと時。 …