カーテンの向こう側から聞こえてくる雨音が、ルーティーンの休みを告げています。
夢の中でうつらうつら。
いつもの時間にいつもの囀りが鳴り出します。
やがて、それも消えてゆきます。
なんと気持ちのいいひと時でしょうか。
遠くの方から聞こえてくる雨音に、
シャワーのような滝の流れの中を彷徨う姿が瞼に浮かんでまいります。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りする写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
滋賀県比良・白滝谷。
5年前の今日、初挑戦だったようだ。
豪快に流れ落ちる滝に打たれながら沢を登る。
経験豊富なプロの達人の指導のもと、ヘルメット、専用シューズなどを身に付けて、ワクワクドキドキの中スタート。
エーーーッ!いきなり。
えーーーい!やるっきゃない。
開き直ったら怖いもんなくなった。
それから、もう楽しくて楽しくて。
疲れも時の経つのも忘れましまって。
緩斜面もあれば、こんな急斜面もあって、気を抜けない緊張感が堪らない。
危険な急登は師匠がロープを張ってくれます。
水の流れの勢いに足が前に出ないことも。時には力尽きて押し戻されたりも。
それでも一歩づつ登っていく。
深緑の木々からの木漏れ日と、川水のダブルシャワーが堪らなく気持ちよくて、身も心も一気に浄化していくのが分かる。
こんな滝壺が点在する。
当然ドボン。気持ち良すぎ。
そして、師匠のいたずらの餌食に。
何度落とされたことか。
担いでいるリュックが浮き輪の役目を果たしてぷかぷか。
童心に帰って、子どものようにはしゃぐ自分が可笑しい。
最高に楽しかったのは、滝の裏側に突入した時。
こんな経験なかなかないので、ハラハラドキドキ。
意を決して飛び込めば、そこは別世界。面の音が遮断されて、滝の流れ落ちる轟音だけの世界。
あー。もう一度やってみたい。
サアーっ。
目が覚めたとき、なぜかホッとしました。
梅雨明けはまだでしょうか。
現実の雨音と、想い出の滝音が、気持ちの中で区別がつかなくなります。
お送りいたしましたこと写心が、
あなたの心に元気を届けられますように。
写人がお送りした写心の定期便「maguroストリーム」。
お供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。