生暖かい初夏の風が止んで、
頰を伝わる一筋の汗が、蓮の葉の上で弾く時、
音もない舞台で踊る水滴は、
たゆみない自然の恵みを心奥深く染み込んで安らぎを与えてくれます。
まだら模様の雲間から差し込む果てしない光の帯を、豊かに流れゆく風に心を開けば、
朝の静寂の、なんと饒舌なことでしょうか。
一輪の花のハミングが聴こえてくる、光と音が耳の奥に響いてまいります。
これからのひと時。
写心が、あなたにお送りする写心の定期便。「maguroストリーム」。
皆様の、お供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
蓮の花にカメラを向けて身を乗り出していると、知らぬ間に汗がポタポタと蓮の葉の上に落ちます。
やがてそれは一つとなり、大きい水滴となって、
初夏の風にゆらゆら。
落ちる汗が飛び散って無数の小さい水滴となり、風に揺れているうちに合体していきます。
10、9、8、7、6、5、4、3、2、
一つとなった水滴は風に揺れて、スライムのように踊り始めます。
暫し戯れた水滴が、風が強まるにつれ、
次第に大きく円を描きスピードを増し、
やがて葉から滑り落ちて、水面と区別がつかなくなります。
お送り致しましたこの写心が、
美しくあなたの心に元気を運びますように。
写人がお送りした音楽の定期便、
「maguroストリーム」。
お供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
7月8日 6.75キロ 30.60キロ
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