syabito’s blog

写人です。走り回ること、山に登ること、写心を撮ることが好きで、人呼んで「鮪」と発します。

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

目覚めないスプリング・エフェメラル

春告鳥が鳴かない朝は、 染井吉野だけが日に日に花をつける、 どんよりした目覚めです。 青空と雲が交差する夜明けは、 そろそろ、花冷えの日の出を迎えます。 夜半に降った真丸の雨粒が、 息吹を感じさせます。 森を吹き抜ける風が、 水滴をポンと弾きます…

証拠写心

あまりの寒さに、 昨朝のウグイスは今朝、鳴いてくれません。 昨日開いた桜の花びらも寒そうに身を竦めています。 張り詰めた空気を破るように、 大文殊からダイヤモンドのように光り輝く朝陽が昇ってきます。 カーテン越しに眺めた満天の星と暁のグラーデー…

もう少し

まるで真冬のような冷え込みの夜明けは、 三寒四温というには寒過ぎる朝です。 カーテンの向こうから聞こえてくる、毎年来てくれる春告鳥のさえずりで目が覚めます。 そう。 ウグイスの初鳴きです。 そして、遠く遙か彼方の山並みから、 朝日が昇り始めます…

街角の無観客ライブ

やあ! とでも言っているような朝日が、 遠い山並みから昇ってきます。 いつもと何も変わらない夜明けです。 上空1万フィートに浮かぶ雲が茜色に染まり始めました。 桜満開の便りが聞こえ始め、全国各地で観測史上最速の開花のアナウンスも聞こえて参ります…

若者よ。君たちは無敵ではない

東の彼方の山並み上空が、ほんのりオレンジ色に染まる時、 朝霧が薄っすら広がり始めます。 満天の星の瞬きが饒舌だった夜明け前の夜空が、暁の空へと刻一刻と変化して、 神秘的な宇宙の営みを告げています。 やがて昇るであろう朝陽が、瞼に浮かんで参りま…

きっと勝つ

朝日も差さず、雨も降らず、鳥の囀りもない。 静かで穏やかな朝です。 そんな夜明け、一人公園に佇めば、ブランコを漕ぎたくなります。 ポツンと佇むカラーコーンが一つ。 こんな所にまで影響が。 子どもたちの元気な声が消えた公園は、 唯々寂しいです。 こ…

特効薬

それでもまた陽は昇る。 どん底の世の中ですが、 同じように朝陽は東の空から昇り、万物に息吹を与えてくれます。 これ以上の特効薬はあるでしょうか。 力を与えるように、菜の花もいつもより早く目覚めてくれました。 太陽の日差しをいっぱい浴びて背伸びを…

奇跡の軌跡

季節外れの初夏の陽気が街中を覆う中、 名残の夕焼けに西の彼方の空が薄っすら燃える頃、 夜の帳が落ちて街並みの灯りが一際鮮やかになります。 濃紺のグラデーションが徐々に漆黒の闇となった空に、 二等星程度の流れ星に似た光が、南西の彼方から北東のビ…

強い姿

サアーッ。 激しい雨の音を子守唄がわりに眠りについた朝は、 チュンチュン。 カーテンの向こう側から聞こえてくる雀の鳴き声ご目覚ましがわりです。 こんな朝も悪くないと、表に飛び出せば、 季節外れの寒さは相変わらずで、 夜明けを知らせてくれたであろ…

朝日の如く

季節外れの春の淡雪を解かすように、 雲の隙間から朝陽が昇ります。 余りの寒さに、いつもより早く目が覚めた朝一番の仕草は、 久々にエアコンのリモコンを微睡の中で、なかなか見つからない朝です。 気愛を入れて飛び出すものの、 どんよりした雲の遙か彼方…

お願いです。

午後からの雨予報が朝のような夜明けは、 満点の星をあっという間に消し去ります。 暁からの日の出のグラデーションは、 息を飲む美しさです。 待っていたように飛び立つ数羽のカモが、朝日をかすめて東の彼方に消えてゆきます。 文殊の山並みからパワーを漲…

悲しみと怒りと寂しさと。

朝一番で見る景色、 カーテンの向こう側から覗く東の彼方の、 山並み上空のオレンジ色から天頂のブルーへ続くグラデーションは、とびっきりの美しさを醸し出しています。 布団から出るスピードが明らかにアップした朝は、季節の移ろいを実感します。 暁の頃…

エールを送りたくなる昼下がり

地平線と空との区別がつかない、 深々とした霧の中から、 吹き飛ばすように朝陽が昇ります。 真っ白な空を、一瞬にしてオレンジ色に包み込みます。 やがて、文殊の山並みが薄っすらと姿を現します。 夜半に降った雨の落し物、 水溜りに映った路端の菜の花は…

忘れない日。そして忘れてはならない日

夜半に降り出した雨が、 日中の穏やかさが嘘のように、 カーテンの向こう側で調べを奏でます。 9年。 あすは、大勢の人が天に昇って星になった日。 昨朝は、暁の空に御霊のような一筋の飛行機雲が流れました。 それは、どこまでも澄んだ空気にくっきり浮かん…

無観客の迫力

昨夜来の雨が上がり、久し振りに広がった青空は、 清々しい風とともに元氣を届けてくれます。 水溜りに反射する日差しのなんとキレイなことでしょうか。 映り込む山並みが、一枚の名画のようです。 そんな爽やかな休日は、自然と体が動きます。 これからのひ…

地久節が誕生日のばあさん

三月だと言うのに、北風が冷たく久し振りに肌を切る寒さに凍える朝です。 冷たい風に嬉しそうに揺れる日本水仙が、エールをくれます。 遙か東の空にほっかり開いた雲間が、 やがて昇るであろう朝陽の火柱に染まっています。 これからのひと時。 写人がお送り…

コロナ忘れた休日

月と金星が逢瀬を楽しむ頃、 遙か西の彼方の地平線と区別がつかなかった真っ暗な雲が動き出します。 やがて、〝二人〟を飲み込んでゆきます。 切ない切ない夜更は、どんどん更けてゆきます。 明日はきっと晴れる。 星に願って、眠りにつきます。 カーテンの…