それでもまた陽は昇る。
どん底の世の中ですが、
同じように朝陽は東の空から昇り、万物に息吹を与えてくれます。
これ以上の特効薬はあるでしょうか。
力を与えるように、菜の花もいつもより早く目覚めてくれました。
太陽の日差しをいっぱい浴びて背伸びをします。
僕たちも少しだけ早起きして、精一杯背伸びをして、1億5000万キロの彼方から届く力を体いっぱいに浴びましょう。
これからのひと時。
写人があなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
自然の恵は、
万能の特効薬だと思います。
そして、人が持つ免疫という力と相まった時、
最高のパフォーマンスを発揮します。
いつものように、文殊の山からの日の出を迎えました。
山並みの頂に立つ木々の隙間から顔を覗かせる太陽は、
この世の全てのものを照らします。
寒さにうなだれていた菜の花が、スックと天を仰ぎます。
太陽が上へと昇るにつれ、
一斉に鴨たちが飛び立ち、雲雀たちが鳴き始めます。
休日の昼下がりは、
天からの恵みを体内にじっくり浸透させます。
ばあさんが女学生時代に、恋愛中のじいさんとこっそり観たという「ローマの休日」を2人で楽しみました。
「この頃は、映画館に行くと怒られたんや。特に外国の映画はあかんかったんやよ」
「俺はテレビで何度も観たよ。こんな新聞記者が夢やなあ」
「付き合ってたパパと武生駅前にあった映画館にこっそり観に行ってたんよ」
「ほうか。でも、なんや小っ恥ずかしいで、もういいわの」
時を立つのを忘れて当時の話に花を咲かせるばあさんの笑顔が、やっぱり一番かもしれませんね。
お彼岸の墓参りを済ませて、
友人の店でのランチの後の一服は珈琲。
「シワだらけになってもた」
89年生きてきた手で美味しそうに、珈琲をすすります。
「お兄ちゃんの手は綺麗やなあ」
「いやあ、もうすぐ追いつくわの」
隣の母と子が、クスッと笑います。
「喉渇いたあ」
帰宅するなり、冷蔵庫に一目散。
「ローヤルさわやか」を一気に飲んでむせました。
「ほんな慌てんで飲まんでも」
そして、息子が小学生時代使っていた使っていた裁縫箱を取り出して、
「お兄ちゃんのパンティーのお尻、穴開いてたから縫わな」
「・・・」
気が付けば、カーテンの向こう側は日が暮れて夜の帳が落ちていました。
よく笑った一日でした。
「ありがとの」
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
3月21日 5.96キロ 🏃♂️ 94.50キロ
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