春が立った雨上がりの朝は、
遥か上空を吹き抜ける風に、大空は刻一刻と表情を変えます。
まだ見えぬ朝日に赤く染まったかと思えば、
あっという間に鉛色の雲が一面を覆います。
水溜りを気にして走り抜ければ、
路地の傍には日本水仙が一斉に花を咲かせ、気の早い菜の花が精一杯背伸びをしています。
冬の花。春の花。
色づき始めた街角に佇めば、360度里山には雪は無く、瞼の裏に春の光景が広がって参ります。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
ずっと先に、黄色く色づき始めた菜の花畑が見えてきます。
体調不良で久しぶりの朝のルーティーントレーニングコースは、かなり季節が移ろっていたことに気づく朝です。
棚が溢れたのか、畔にポツンと直立不動の菜の花を見つけて、思わずパチリ。
越前海岸に咲く福井ブランドの越前水仙は、
昨夏の猛暑の影響で1カ月余りの遅れを、暖冬が取り戻したと先日報じられました。
路地ものの日本水仙はどうかなあと思っていましたが、
立春を待っていたように一斉に咲き始めました。
植物って自然に敏感だなあと。
暗く沈んだ水仙も、
朝陽が顔を出しそうで出さない、焦ったい日の出の日差しを浴びると、
パァーッと息吹き始めます。
「今日は病院の日だよ」
「ほやった。この間買った化粧品代、少し払ってこなくっちゃ」
「少しって…」
「2万円ずつ4回で8万円でちょうどや」
「…」
馴染みの化粧品店に行くと、
「あらあ、とてもうまくお化粧して綺麗ね」
ニヤニヤしている母親を尻目に、間髪入れず、
「ええ。高いの塗りたくってますからあ」
「支払い全額、僕しますから」
「えっ、悪いわあ」
「いやいや、俺に月賦でいいから」
ささっとスマホで支払い済ませて、
「さあ!これで思う存分、塗りたくってもっともっと綺麗になっての」
みんなで大笑いして、店を後にします。
歳取ってからは、化粧することもお洒落することも忘れていた母親なので、
これからは目一杯楽しんでもらおうと思う息子です。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に元気を届けられますように。
写人がお送りしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
2月4日 7.02キロ 🏃♂️7.02キロ
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