冬将軍がなりを潜めて、
残り少なくなった屋根の雪から、ぽたぽた落ちる雫にホッとする朝です。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
セイコ丼デビュー。
ようやく食べさせてやれました。
「越前がに食べたいの」
ずっと言ってました。
「なら、セイコ丼が一番やわ」
天候不順による漁の少なさ、コロナ禍のGO TOで今シーズンは無理かなと諦めてました。
それでも、なんとか食べさせてやりたいと、セイコの漁期が終わる昨年末、南越前町で民宿を営む知り合いの女将にお願いしてみました。
「大丈夫。食べに来てー」
楽しみにしてたんですが、予約日に突然の大雪で身動きとれずでした。
「もう食べられんのお」
残念そうな言葉に心折れてたんですが、
「雪一服したら食べに来ねのー」
美味しそうにセイコを頬張る満足そうな顔を見て、
「よかったあ」
「二匹網に入ったから、食べての」
「初めて食べるわあ。美味しいんか」
「噛まんでも溶けるざ」
「美味しいのお」
セイコ丼に続いて、ダダミデビューでした。
「ずっと食べたかったの。美味しかったの」
満足のお昼ご飯でした。
喜んでくれてよかったと満足な息子でした。
そして、
夜ご飯は、すき焼き。
「贅沢な一日。ありがとの」
涙出そうな夜でした。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。