西の遥か彼方の水平線沈む夕陽と、
天空に姿を表した三日月が、
一つのファインダーに収まった夕暮れは、
わずかな潮騒だけが聞こえてくる、静かな時だけが過ぎゆきます。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
大きな大きな試練を乗り越えた自分へのご褒美にと訪れた越前岬。
まだまだ高い太陽をぼんやり眺めながら、一時間二時間…。
気がつけば、真っ赤に燃えながら日本海の大海原の向こうに姿を消そうとしています。
真ん丸の姿が半分水平線に隠れたとき、
軽い胸騒ぎとともに、
ふと天空を見上げれば、漆黒手前の濃紺の空に三日月が控えめに輝きます。
息を呑むような夕陽に目を奪われて気がつかなかったのです。
「私も見てッ!」
一つのフレーミングに〝二人〟が収まるなんて。
そっとシャッターを一枚だけ切ります。
そんな宇宙の神秘の物語が繰り広げられる舞台。
自分へのご褒美に相応しい場所。
それが、日本海。
それが、越前海岸。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。