地平線と空との区別がつかない、
深々とした霧の中から、
吹き飛ばすように朝陽が昇ります。
真っ白な空を、一瞬にしてオレンジ色に包み込みます。
やがて、文殊の山並みが薄っすらと姿を現します。
夜半に降った雨の落し物、
水溜りに映った路端の菜の花は、穏やかな微風にそよぎます。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
三寒四温。
桜前線がいよいよ北上を開始し、
桜開花の便りが届きそうな暖かい昼間から一転、
思わず暖房のスイッチに手を伸ばす朝は、
体の先っぽの感覚がなくなるほどの冷え込みです。
路端の菜の花も寒そうに〝肩〟をすぼめます。
突然強力な光を放って朝陽が姿を現しました。
太陽のど真ん中に木々のシルエットが浮かびます。
深い霧のおかげで区別がつかなかった山頂の稜線が、そこにあることを知らせます。
寒い、暖かいを繰り返して、春になっていくのでしょうね。
そんな朝のルーティーンでした。
今、ランチを済ませて飛び込んだ喫茶店の前の席の親子。
学生服姿の中学生の子どもと、背広姿のお父さん。
卒業式の帰りでしょうか。
仲良く笑顔で話しています。
きっと、楽しかった3年間の思い出話に花を咲かせているのでしょう。
微かに伝わってくる会話に気がつかない振りをします。
着物姿のお母さんと一緒のシーンがまぶたの裏に浮かびますが、
目の前の父と子の姿がとても新鮮で微笑ましくまぶたの表に浮かびました。
窓の外に目をやれば、
真っ青な空が広がっています。
未来に幸あれ!
そんなエールを送りたくなる昼下がりです。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
3月12日 6.23キロ 🏃♂️ 53.68キロ
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