新月を間近に控えた細い月が、
暁の空に今にもこぼれ落ちそうに瞬きます。
昨夜来の雨でできた水溜りにも、空の姿を映しています。
地平線を境に鏡面となった風景は、
息を呑む美しさを醸して神秘的です。
やがて、山の谷間から流れ込んできた深い霧に、その姿を消します。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
今朝は、カーテン越しの窓の外に三日月が見えたのを目覚まし代わりです。
オレンジ色に染まった東の彼方の空は、天空を見上げるほど、濃紺へと美しいグラデーションとなって、月の儚いか細さを際立たせています。
水溜りがまるでキャンバスのように風景を模写して、額縁に入った一枚の絵画のようです。
暁の空がだんだん白み始めて、瞼の奥に浮かぶ朝陽がもうそこまで迫っていることを告げています。
本物の三日月と〝三日月〟の隙間を、一気に駆け抜けます。
暫くして、流れ込んだ朝霧に覆われて、〝名画〟鑑賞は終わりを迎えます。
こういう風景を目の当たりにすると、宇宙の営みを感じます。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
12月24日 3.72キロ 🏃♂️90.95キロ
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