夜の帳が落ちて、街並みのネオンが瞬くとき、
扉の向こうから、軽快なリズムが漏れてきます。
煙草と酒の香りが漂い、熱気あふれる店内は興奮のるつぼと化します。
一緒に歌う者、
一緒に踊る者、
一緒に手を打つ者、
一緒にリズムを刻む者。
都会の有名ライブハウスに引けを取らない演奏と盛り上がりは、時が経つのを忘れます。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りする写心の定期便「maguroストリーム」。
今宵皆様のお供をするカメラマンは、わたくし、福田正美です。
3時間、大スピーカーの真ん前で頑張りました。
一緒に歌い、
一緒に踊り、
一緒に手を打ち、
一緒にリズムを刻みました。
今宵のこのライブ、どうしても連れて行きたかったのです。
ロック、R&B、ファンク。
間違いなく88年の人生で初めてのはずです。
「こんなの初めて聴いた。楽しかった」
足や手でリズムを刻む姿を、
拍手を送ってくれた会場の皆さんの姿を、
握手を求めてくれたミュージシャンの姿を見て、
ああ。連れてきてよかった。
すごく不安だったのです。
疲れたのでしょう。
帰宅して直ぐに眠ってしまいました。
ライブ初参戦の前に、「かくれわ食堂」で腹ごしらえ。
全部は食べられなかったけれど、
「今日も美味しかった」って。
また、連れて来よう。
雨中の行となったものの、足取りは軽く、
「雨もまた楽し」
雨に煙る眼下の街を見ながら、
シャキシャキレタスのサンドイッチとフルーツ盛り合わせを食べきるのに時間はかかりません。
久しぶりに6年前当初のメンバー2人での行。
姿があまりに対照的過ぎて、下山して思いっきり吹きました。
とても新鮮でした。
そして、昼は写真ボランティア「カメラ講座」の講師。
「写真はカメラで撮るんじゃない。心、気持ちで撮るんです。だから写心」
あっという間の1時間半。
「伝わったのだろうか。もっと大事なことがあったのではないか」。
毎回、そんな不安に襲われます。
残り1時間。声を枯らす〝ウグイス〟が懸命に鳴いています。
店内のバンドも負けじとボリュームが上がり、区別がつかなくなります。
お送りしましたこの写心が、美しくあなたの夢に溶け込んでいきますように。
写人がお送りした写心の定期便「maguroストリーム」。
お供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。