意を決して飛び出したものの、
すでに高く昇った太陽がギラギラとした陽射しを容赦なく浴びせるとき、
滴り落ちる汗が冷たく感じるほど火照った体が、悲鳴を上げます。
立ち寄った木陰を吹き抜ける涼風だけが、早朝であることを告げています。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りいたします写心の定期便「maguroストリーム」。
お供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
余りの暑さに、日に向かうはずの向日葵が下向いちゃってます。
しっかりせえーッ!
僕はまだまだ元気です。
そんなやりとりをした朝です。
広大な田んぼの中をひたすら黙々と走ります。
文殊の山の遥か上空から朝陽が攻め立てますが、ものともしません。
なぜか大病をしてから、暑さに強くなりました。元気になりました。
毎日走るようにしてから、汗をかくことが好きになりました。太陽が好きになりました。
あんなに暑さに弱かったのに。汗が嫌いだったのに。
不思議です。
数年前に撮った渾身の一枚です。
今日のように暑い日でした。
暑さに人気の無くなった公園の蛇口からポタポタ落ちる水滴で表現できないか。
水滴を主役に、太陽と影を脇役で絵コンテ描きました。
出来上がった写心がこの一枚です。
写心も映画と同じ。何を伝えたいか、テーマとストーリーが大事なんです。
8年前の昨日というか午前零時、テレビがジャミジャミに。
いよいよデジタル時代に突入したのでした。
世界的に見ると、30カ国目だったようで意外に遅かったんですね。
なんと、一番最初のイギリスから遅れること十数年なんですが、他国は完了するまでに数年かかっています。しかし、日本は岩手、宮城、福島以外は午前零時をもって一瞬でデジタルに移行しました。やはり、日本って凄いんですね。
今や、もう遠い昔の話です。
「大船渡・佐々木投手登板せず」
朝の情報番組はこぞってこの話題を告げていました。
個を取るかチームを取るか。
決断した監督も、本人も、3年間ともに甲子園を目指してきたトームメートも、悩んだと思います。苦しんだと思います。心中察するにあまりありますよね。辛かったでしょう。
僕は、監督の英断だったと思うんです。
筋肉も骨も、体全体がまだ大人になっていない状況で、これ以上は投げさせられない。
「投げさせる決断ができませんでした」
監督の一言は重いです。
ルーティーンから帰り、テレビの電源を入れた時、汗と涙の区別がつかなくなります。
お送りしましたこの写心が、元気とともにあなたの心に届きますように。
写人がお送りした写心の定期便「maguroストリーム」。
お供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
7月26日 4.52キロ 89.63キロ
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