syabito’s blog

写人です。走り回ること、山に登ること、写心を撮ることが好きで、人呼んで「鮪」と発します。

乾杯

手荒な目覚ましに叩き起こされた朝は、

いつにも増して寝起きのいい朝となりました。

カーテンの向こうから聞こえてくる雨音は、

ショパンの調べとは程遠い、激しいハードロックです。

すわっ!雪起こしかと、恐る恐るカーテンを開けましたが、ホッと胸を撫で下ろします。

暗いリビングで朝食をしていると、強烈な日差しが差し込みます。

福井の冬らしい営みに苦笑い。

これからのひと時。

写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。

皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。

f:id:syabito:20200115101636j:image

今日は鯖江市の65回目の誕生日です。

昨夜は母親と、ライスワインで乾杯しました。

この地で暮らし始めて半世紀。

数軒ほどの建て売りでした。

「抽選で当たったから引っ越すよ」

亡き父の突然の一言で鯖江市民決定でした。

「ただ?」

「ほんなわけないやろ」

複数申し込みで抽選になったようです。

目の前が公園という一等地でした。

「お兄ちゃん、いつも走り回ってたよ。足早かったからの」

「覚えてるわ。ゴルフボール追っかけてたなあ」

「暇さえあれば、パパと近所のお兄ちゃんとキャッチボールしてたんやざ」

「おお。それも覚えてる。意味もなくユニホーム着てたなよなあ」

当時、辺りは建て売り以外何も無かったので、父がゴルフの打ちっ放ししてました。ドライバーです。ボールを拾い集めるのが僕の役目でした。現在の体力の原点かもです。

f:id:syabito:20200115104943j:imagef:id:syabito:20200115104947j:image

f:id:syabito:20200115105037j:imagef:id:syabito:20200115105051j:imagef:id:syabito:20200115105108j:image

当時の家と親父自慢の愛車ブルーバード510。

一緒に写っているのは、おじいちゃん。

「アルトCPスタジオ」は親父が営んでいた写真店名です。

「パパは東京で映画キャメラマンやったんやざ」

「知ってるって。東京で結婚したんやろ。俺は江戸っ子やな」

「馴れ初め…」

なんか恥ずかしくて、これ以上聞けなかったです。

僕が生まれて直ぐ、FBCが開局するというので呼ばれて帰福。コマーシャルなどの主にスチールを撮っていました。

f:id:syabito:20200115110333j:imagef:id:syabito:20200115110607j:image

「お兄ちゃん、モデルやってたんやわ」

「覚えてえんけど、写心残ってるな。ギャラは?」

「ほんなもん、ただや、ただ」

二人で大笑いしながら、夜が更けるのも忘れて盛り上がってました。

 

今では、ぎっしり住宅や工場、ショッピングセンター、店舗などが立ち並び、一大団地となっています。

そんな母親も米寿。息子は還暦です。

時の経つのは早いものですね。

 

お送りしましたこの写心が!あなたの心に熱くした溶け込みますように。

写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。

皆様のお供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。