ピンと張り詰めた空気が漂う湖畔の小高い丘に立つ時、
東の遥か彼方の山並み上空が赤く燃え始めます。
暁の湖畔は、冷え込んだ朝を迎えます。
下弦の月が濃紺の天空に妖艶な輝きを放っています。
北の空から渡り鳥が数羽、南へと越冬に向かいます。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送り致します写心の「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
コオー、コオー。
コハクチョウが8羽、羽を休める地を求めて旅をしています。
遥か上空には下弦の月が、優しく旅の安全を見守ります。
東の空がオレンジ色に燃え始めました。
白山連峰から朝日が一閃、山並みを照らし始めると、
やがて、下弦の月はゆっくり姿を消してゆきます。
眼下の湖畔からでしょうか。
秋風に乗って、夜明けを告げるメロディーが聴こえてきました。
朝日が上空に昇るにつれ、湖畔もオレンジ色に染まり始めます。
やがて、コハクチョウの群れが南の空に消えるころ、
人々の営みが瞼に浮かびます。
お送り致しましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込んでゆきますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
お供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。