昨夕に見た一番星から何千億番目の星だろうか、カーテン越しに見える星が少しずつ姿を消そうとしています。
季節外れの暖かい南風が、力尽きた落ち葉を南から北へと一気に飛ばしています。
オレンジ色から赤みを帯びたブルーの大空の天辺には、下弦を2日後に控えた月が煌々と輝いています。
やがて、最後の星と、明るさに区別がつかなくなった月が静かに姿を消してゆきます。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
お供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
暁。
一日の中で、この時間帯の色が一番大好き。
そして、流れる時と、風景の変化が大好き。
東の彼方の山並みが燃えるように赤らみ始めて、ブルーの空が赤紫に変わってゆきます。
満天の星が、一つ消え一つ消え、全て見えなくなります。
やがて、雲を茜色に染めながら、ダイヤモンドのような朝日が顔を出すと、最後につきが姿を消してゆきます。
遠くに昇る落ち葉焚きの煙が、南から北は穏やかに流れます。
季節外れの暖かい朝です。
咳と鼻水が出ると嘆く母親に、
「大丈夫か。先生に診てもらうか」
「いらんいらん。咳ぐらいで医者は行かん」
頑固で気丈な昭和女です。
これからは母親の体調に気を遣わないといけない季節がやってきました。
デイサービスに出掛ける母親の手を取って、玄関を開けると、突然の強風が母親をよろけさせます。
繋いだ手に、思わず力が入ります。
「暖かいね」
あれだけ綺麗な夜明けでしたが、
今は急速に雲が広がって青空が姿を消してゆきます。
大型スクリーンに映し出された天気予報が、晴れのち雨と告げています。
宇宙の営みって不思議ですよね。
侍ジャパンが韓国を破り優勝、そして、GSOMIA、韓国との交渉不発と報じています。
日本と韓国って、これからどうなるのでしょうね。
お互い大人になればいいのに。
そんなことを思いながら流し込んだ珈琲が、食道を通って胃に到達する感覚に、なぜかホッとしています。
窓の外を通り過ぎる友人に手を振って、穏やかな時が流れます。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に穏やかに溶け込んでゆきますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
お供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
11月18日 7.84キロ 89.97キロ
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