どこまでも澄み切った暁の空が燃える時、
チラチラと最後の輝きを放つ天空に瞬く星が、氷点下の冷たい世界をより一層際立てます。
目を凝らせば、赤い車が霜という白粉(おしろい)で真っ白に薄化粧です。
街灯の灯りを頼りに進めば、凍った水溜りに足を取られます。
遠くに目をやれば、一番電車がオレンジ色の軌跡を残して通り過ぎます。
やがて、遥か彼方の民家の灯りがポツリポツリと、星の瞬きと区別がつかなくなります。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
久し振りに氷点下と冷え込んだ朝は、寒い寒の入りとなりました。
春の田植えを待つ田んぼに張った氷が、
真っ赤な朝焼けと空を映し込んでいます。
氷を持つ手と、寒風にさらされた顔も真っ赤です。
身を切るような寒さは、
まだまだ眠りの中の体に鞭を入れます。
暁のグラデーションを見せる空が後押しします。
30分も走ると汗が滲んできますが、寒さに拍車をかける冷水となります。
冬のルーティーンはこんな感じのランです。
もうそこまで来ているであろう朝日が文殊の山を美しく照らし始めました。
神々しい光が山全体を包み込んでいます。
先ほどまで瞬いていた星たちは、気がつけば姿を消しています。
10分後には、こんな風景に変わりました。
クッキリとした山並みの輪郭が、
空気の澄んでいることを告げています。
刻一刻と変化する風景は、宇宙の営みを感じます。
今日は久し振りに、
鉛色から真っ青に広がった春空の下の一日となりそうです。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
1月6日 5.90キロ 🏃♂️33.56キロ
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