文殊の頂をオレンジ色に染めた朝日が、
深い雲の向こうに姿を隠す時、
爽やかな秋風がタクトを振ると、大地の恵みがスイングを始めます。
バラードのような、そよ風がオープニング。
やがて大きなうねりとなって、大合唱へと変化してゆきます。
鴨、白鷺、蜻蛉たちが秋空に舞って、彩りを添えます。
秋への扉が開け放たれた初秋の朝のなんと饒舌なことでしょうか。
青い空に白い絵の具を垂らしたような秋空を、徐々に覆い出す濁った雲が、
下り坂の天気を告げています。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りする写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
収穫が終わったハナエチゼン。
農道に散らばる刈り取られた稲の籾や、
乾燥されて吐き出されて田んぼにうず高く積もった籾殻の脇を通り過ぎると、
コンバインから勢いよく吐き出される光景が、瞼に浮かびます。
ついこの間まで、色鮮やかに咲き誇っていた、エイドステーションで迎えくれるプランターの花も、盛りを過ぎて寂しそうです。
夏の終わりを感じます。
秋盛り。
週間予報の最高気温の欄に、30度の数字が消えています。
いよいよ、秋の扉が開き始めました。
思い返せば、暑い夏でした。
それでも確実に季節は移ろいます。
キンコンカンコン、キンコンカンコン。
遠くの踏切から警報機の音が、秋風に乗って僅かに聞こえてきます。
ガタンゴトン、ガタンゴトン。
福井行き下り一番電車が脇を走り過ぎます。
その風は、火照った体を吹き抜ける風と区別がつかなくなります。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に元気を届けられますように。
写人がお送りした写心の定期便「maguroストリーム」。
お供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
8月27日 7.71キロ 102.88キロ
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