深い霧に包まれた朝は、
どこまでも遥か彼方まで白い世界が広がります。
朝陽さえ届かない薄暗い夜明けは、
目覚めの時を見失いそうになります。
ようやく、霧の晴れ間から薄日が差し込む時、
爽やかな秋晴れを予感させます。
だんだん霧が流れ去り、澄んだ青空が広がり始めると、
いく筋もの飛行機雲が交差しています。
これからのひと時。
写人がお送りする写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
今朝のルーティーンは、
足羽神社で行われる朔日(ついたち)ヨーガ。
ゆっくりとした動きと、自然な深い呼吸が、体に元気をみなぎらせてゆきます。
時が止まってしまったのではないかと勘違いするほど静かな朝です。
開けられた窓の向こう側から聞こえてくる鳥のさえずりだけが、一日の始まりを告げています。
何もかもがスピードを要求される日常ですが、
この時だけは、自分がスローモーションの主役を演じているようです。
時が自らのペースで動いてゆく。
とても心地よい時が流れてます。
ドン、ドン、ドン。
神職が打ち鳴らす太鼓が静寂を破ります。
月次祭(つきなみさい)の始まりです。
お祓いを受けて、新しい月の平安を祈願していただきます。
そして、楽しみのひとつ、朝食。
先生手作りの、インドの薬膳お粥キチュリ。
とても大好きで、いつも真っ先にお代わりします。何杯でもいけそうなんです。
覚えきれないほどのスパイスが、体を温めます。
ヨーガでは、かかなかった汗が頭から噴き出します。
先生や皆さんとか会話も弾みます。
「毎朝何時に起きるんですか」
「四時です」
「動物とか虫の写心に涙が出ます」
「毎朝のランが辛いので、写心
撮りながら紛らわせてます」
「ヨーガの呼吸で走ったら山登ったりすると、全く疲れませんよ」
鼻から深く吸って、口から一気に吐く。酸素を体全身に巡らせるように意識して走ってみます。山に登ってみます。
気がつけば、鳥たちのさえずりが、とても饒舌になっていました。
外に出ると、
とても素敵な青空が広がっていました。
いく筋もの飛行機雲が交差して、
グッと手を伸ばしても届かない、高い高い秋空です。
お送りしたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みんで元気を届けてくれますように。
写人がお送りしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。