嵐の前の静けさか、
風もなく生暖かい朝を迎えました。
何処までも、どんよりした空が、
台風が迫っていることを告げています。
川べりのススキの穂は、
まるで体操選手の10点満点の着地のように、ピタリと止まっています。
道端に出てきたカタツムリと戯れていると、
覆われていた雲の裂け目から一瞬、朝日が差し込みました。
気がつけば、青空も顔をのぞかせています。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りする写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
ススキの向こう側を、下り一番電車が福井に向かいます。
川の鉄橋に差し掛かると、
ガタゴトの音色がオクターブ上がります。
今朝はとても暑い朝を迎えました。
遥か東の彼方の台風の影響でしょうか。
しかし、風はほぼ無風。
滴る汗が視界を遮ります。
コースに現れた大きいマイマイは、
遠くからも存在がわかります。
歩みを止めて、しばし眺めれば、
時は止まったようにゆっくり流れます。
雲間から差し込んだ朝日のを受けて、透けているようです。
「相変わらずおせーなー」
「ほっとけ。大きなお世話や」
そんな会話が聞こえてくる穏やかな朝です。
風呂に浸かり、パンツ一丁で朝ごはんを食べていると、
「足や腕や頭はツルツルなのに、胸毛はボーボーやな」
「はあ?。ほっとけ。大きなお世話や」
間違いなく、あなたの子どもですから。
お気に入りの手作り革製バッグとスマホカバーを見て、
「手垢で真っ黒けやな」
「はあ?。手垢・・・」
経年劣化で良い色合いになったんでかけど。
説明をしても、分かってもらうには時間がかかり過ぎます。
そんなゆっくりな朝です。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に元気を届けられますように。
写心がお送りした写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
10月11日 5.33キロ 45.93キロ
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