雨上がりの夜明けは、
ピンと張りつめた空気が漂います。
静寂を突き破るように、
山並みから朝陽が昇ります。
強烈な光が、朝の空気と心を揺さぶります。
日の出を待ちわびたように、
鴨の編隊が北から南へ、東から西へと弧を描きます。
水溜まりに落ちた枯葉は、朝陽を浴びて息吹さえ感じますが、水面と同じくピクリとも動きません。
そんな静かな朝です。
これからのひと時。
写人があなたにお送りする写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
文殊の頂から昇る朝陽は最高です。
朝のルーティーンは、そんな幸せを感じながら走っています。
雲一つない上空を見上げれば、
青さが刻一刻と変化してゆきます。
黒から濃紺へ。濃紺から青へ。
走り終えるころには、
黄色成分がほとんどない、青成分と赤成分だけの青空が広がって、
秋晴れの1日を告げています。
スマホに設定された小鳥のさえずりが、日の出を教えてくれています。
突然の電子音がけたたましくさえぎります。
「今朝は病院やから、早よ帰ってきて。もう6時やよ」
「おかんよ、1時間まちごてるよ」
スマホの奥で、ただをこねる母親に、
スピードアップを余儀なくされます。
病院へ着くと、
「水曜日は午前中休診です」
「・・・」
「午後からお薬だけ取りに来てくださいね」
おいおい。
その足で、お迎えを断ったデイサービスへ。
静寂から一転、慌ただしい朝は、
何故か、
充実感が体いっぱいに広がっています。
今、
窓の外から、近所の保育園の園児たちの元気な声が聞こえてきます。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に元気を届けてくれますように。
写人がお届けした写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
10月9日 5.44キロ 35.10キロ
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