天空の満天の星の瞬きが、静かに輝きを納めるとき、夜明けが近いことを実感します。
そして、赤く染まり出した東の空の雲が、
朝陽がもうそこまで昇ってきていることを告げています。
近くの竹林では鈴虫が、遠くからツクツクボウシが目を覚まします。
いつもと変わらない秋の朝は、
なんて饒舌な夜明けでしょうか。
短い生涯を精一杯生き抜いた面影が、瞼に浮かんで参ります。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りする写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
文殊山が噴火したような日の出でした。
もくもくと大文殊から雲が湧き上がり、
奥の院辺りから日が昇ります。
美しい風景を目の当たりにすると、
生命の躍動を実感します。
あまりの美しさに目を奪われているとき、
ふと目線を落とせば、コシヒカリの収穫が佳境を迎へ、アキサカリが収穫を待っています。
赤トンボが宙を舞い、カモが大空を舞います。
どこをフレーミングしても、秋満載です。
それにしても連日残暑厳しいですね。
2つの台風が赤を運んできてくれるかと期待しましたが、夏を落としていきました。
昨日街角の自転車置き場で、そんな初秋を象徴する光景に出会いました。
「会ってみたい」
そう思いました。
夜、母親にその話をすると、
「(しげしげと頭を見て)あんたの頭皮向けて汚い。毛がないから直接当たるんやで、帽子被らなあかん」
「そんな俺を誰が生んだんや」
2人で大笑い。
二人暮らしの家中が賑やかな夜になりました。
朝陽が高く昇るに連れ、
噴煙のような雲が北風に流されて南の空に去っていきます。
やがて、はるか彼方の地平線に消え、
青空一色となります。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に元気を届けられますように。
写人がお送りしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
9月10日 6.60キロ 40.82キロ
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