秋色(しゅうしょく)に輝く日の出は、
立冬を過ぎて一気に季節の移ろいがペースを上げた気配です。
吐く息が上り坂で喘ぐSLのように、後方へと流れてゆきます。
霜が降りたのでしょうか。田んぼの土が、まるでチョコレートケーキに塗された砂糖のように白く見えます。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りする写心の定期便「maguroストリーム」。
お供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
レースのカーテンを通り越して差し込む日差しの微睡の中、
母親と温かいお茶とグリーンスムージーを飲みながら、あんころ餅を食べる朝は、ゆっくりとした時が流れます。
スキー場で人工降雪機が白い雪山を作っているとの話題を報じる新聞に目を通しながら、
「明日は大野の七間朝市で上庄里芋買って、友人の六呂師のイベント、友人のカフェでゆっくりしようね」。
母親は嬉しそうに、こっくり頷きます。
「熊、気をつけなあかんの」
大野で熊に襲われた記事を読んで、母親が心配そうな目を向けます。
新聞は毎朝、隅から隅まで目を通します。
世間の話題はよう知っていますが、いろいろ一緒に出掛けた事は、忘れてしまうことが多くなりました。だから、必ず一緒に写心を撮ります。
「証拠写真や」。
横で母親は大笑いしています。
2人暮らしなのに、とても賑やかな毎日です。
「行ってくるよ」。
「気をつけて行っといで」。
毎朝の会話のルーティーンです。
上空を見上げれば、雲一つない澄んだ青空がどこまでも続いています。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込んでゆきますように。
写人がお届けいたしました写心の定期便「maguroストリーム」。
お供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
11月9日 12.39キロ 47.40キロ
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