木枯らしが霧のような雨を感じさせない午前5時半、
町内の配布物を小脇に抱えてが、一日の始まりです。
まだまだ真っ暗で、人の営みは陰を潜める寒い朝は明ける気配はありません。
ポツポツ、早起きの明かりが灯り始めると、美味しい香りが鼻先をくすぐります。
空腹を告げる腹の虫がひと鳴き。歩みのペースが上がる朝です。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りする写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
今シーズンの営業が終わって冬支度に入る福井市の奥座敷、足羽山の「木の芽茶屋」へ。
決めていた「十五穀米雑穀釜飯」、木の芽おでん、木の芽でんがく、きのこそばをゆっくりと。
釜飯は炊き上がるまでに20分ぐらいかかりますが、温かいおそばと、おでん、でんがくに舌鼓を打っていれば、
蓋の隙間から噴き出す湯気が、出来上がりの合図です。
とろろと薬味をかけて頂きます。
石挽きのこだわりそばは絶品です。
甘味、辛味が絶妙な味噌のおてんとでんがくは、創業半世紀の伝統の味です。
店長が自信作を出してくれました。
「そばだんご生八つ橋風」
上品な甘さで美味しかったです。
チーズでんがく、鴨南蛮そば、そばアイスなど、店長の創作意欲は高まるばかりです。
来シーズン春の再会がもう待ち遠しいです。
最近、デイサービス以外の日に、母親を風呂に入れているときの楽しみは「通話」。
「滑らんように気をつけね」
「湯加減はどうや?」
「首までちゃんと浸んね」
「ちゃんと隅々まで洗わんとあかんよ」
「歯磨いたか?」
「分かってるって」
「背中流そうか?」
「自分でできるでいいって」
母親は面倒臭そうです。
お構いなしに話しかけます。
通話の音質が悪いのが不満です。
「人生会議」
厚労省が作ったポスターが、世間の批判で配布中止になったと話題です。
確かに、これで本意が伝わるのか違和感はありました。
でも、批判だけならいつでも誰でも簡単にできます。一番大事なのは、このポスターが伝えたいことを理解することです。
僕も3年前、ステージ4のがんを告知されて、いろんなこと考えました。患者が1人で考えてもダメなんです。家族と一緒に考えないと。
そして、それは終末期になってからでは遅いんです。
人生会議のタイミングは「今」なんです。
人生会議は残された家族への「贈り物」なんですよね。
だから僕は、母親といっぱい話をします。
毎日が「人生会議」です。
仕事前のカフェで、
扉が開くたびに寒さに震える、くるぶし男子です。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
11月28日 3.81キロ 102.41キロ
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