令和元年最後の満月の姿を見られずに明けた冷たい雨上がりの朝は、
東の彼方に昇る朝日の光芒が、雲間に一瞬差し込むものの、姿を消す朝です。
道に残った水溜りに映った空を、まるで飛ぶように駆け抜けると、
ペガサスになった姿がまぶたの裏に浮かびます。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りする写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
雲と雲に挟まれた気分です。
夜半に上がった雨の名残を飛び跳ねます。
まるで青空を舞っているような感覚に陥ります。
南東の彼方に大きく傾いた師走の朝日は、顔を出してくれません。
激しい雨を物語る所々の水溜りが行手を阻んでいます。
それはまるで、運動会の障害物競走か、部活の過酷なサーキットトレーニングを思い出させます。
60年の時を経て、同じ日に誕生した絵利菜の「誕生」。
帰りの道すがら手を取って、
母親はどんな気持ちで聴いているんだろうかと尋ねると、
「そんな古い歌なんか」
横断歩道を渡りながら、苦笑いの息子でした。
3年前の今日は、人生最強の敵と闘い始めた日です。
健康診断で見つかった大腸横行結腸癌という〝敵〟。
母親と友人に見送られて手術室に入って13時間、敵は消え去りました。肝転移という新たな敵を残して。
長い長い闘いの始まりでした。
毎日、再発という恐怖との闘いの日々。
ステージ4。5年生存率20%以下。
30歳代から介護との闘い。
神様は、それでもまだ、試練を与えるのか。
サバイバーとなった今、
〝勝つ〟から〝生きる〟に目標に変えて挑む闘い。
まずは5年。そして10年、20年、30年…
「ボォーっと生きてんじゃねーよ!」
天の声が背中を押します。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に元気を届けられますように。
写心がお送りしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
12月13日 4.27キロ 26.35キロ
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