初冬の夜明け前、朝霧がゆっくり晴れてゆく朝は、
満天の星が一つ、二つと消えてゆく代わりに、東の彼方へ向かって、一筋の飛行機雲が直線を描きます。
文殊の山並みが姿を表せば、なんと荘厳なことでしょう。
やがて東の空が白み始めると、西の街並みがオレンジ色に燃え始めます。
オレンジ色のヘッドライトを霧に滲ませて、一番電車が一定のリズムを刻んで通り過ぎます。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
今日は百円玉記念日だそうです。
僕が生まれる2年前1957年の今日、立派な髭をたくわえた板垣退助の百円札に変わって発行されました。
板垣退助と言えば、
「板垣死すとも自由は死なず」
刺客に襲われた岐阜事件が有名です。
本当は、「早く医者を呼んでくれ」だったそうですが。
その時愛知県の猛烈な反対を押し切って駆けつけた医師が岩手県奥州市出身の後藤新平です。
先日奥州市を訪れた際、記念館でたっぷり話を聞きました。
「(襲われたのは)本望でしょう」
と言い放って消毒を施して治療したそうです。
そんな放胆な言動に板垣退助は、
「医師ではなく政治家に向いている」
と、医師であることを惜しんだそうです。
後に、後藤新平は南満州鉄道初代総裁、各大臣、東京市長などを歴任して、持ち前の先見の明を発揮して政治家として大活躍します。
果たして今の政治家の為体を天からどう感じでいるんでしょうか。
師走らしい寒さに、すっかり冷え込んだ体を、程よく温まった湯が包み込みます。
五分、十分、十五分…
体がゆっくり本来の暖かさを取り戻してゆきます。
お送りしたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
12月11日 5.91キロ 22.08キロ
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