グッと冷え込んだ夜は、空気が澄んでいるのか、
1日遅れで、令和最後で今年最後の満月が煌々と街中を照らします。
忘年会シーズンとあって、
千鳥足の人たちは、そんな月に気づくはずもありません。
師走とあって、
足早に家路を急ぐ人たちもまた、気づくはずはありません。
特別な満月の名は、コールドムーン。
気付いた人はいたのでしょうか。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様とお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
JR福井駅、午後7時。
東の低い空に満月を過ぎた月が、ビル群の隙間から顔を出しました。
スマホを向けると、〝顔〟を赤らめました。
恥ずかしがり屋の月の光は、柔らかい灯りとなって街中を照らします。
いつものように、フクイティタンがいたずらをします。
今度は怒っているのか、またまた〝顔〟。赤らめます。
寒空の街中に、暖かい風が吹き抜けました。
静かな師走の空気をつんざくように、車に乗った〝ウグイス〟が、通り抜けます。
恐竜たちも負けじと唸っています。
そんな喧騒を避けるようにお堀端へ。
水面に落ちた月が、ゆらゆら揺れています。
やがて冷たい風が強くなると、水面の月は姿を消します。
やがて風が止むと、また姿を表します。
遠くから風に乗って、〝ウグイス〟の絶叫が
オブラートに包まれたように流れてきます。
気のあった相棒と、今が旬の、だだみのガーリックバターソテーに舌鼓。
店内は満席。熱気を帯びています。
店の名前は、味の王様。
社会人人生38年、変わらない味。
連日の満員御礼も頷ける。
コールドムーンが西の空に消えそうな朝、
文殊山で朝食を!
毎週末登り始めて6年。
眼下に広がる福井市内を朝日が照らします。
師走とは思えない穏やかな青空が広がっています。
福井市中心部から、文殊山を貫くトンネルに向かって延びる北陸新幹線高架が、緩やかなカーブを描いています。
午後4時。
デイサービスの大好きな女性職員に結婚祝いを贈りたいと言う母親。
可愛い真っ赤のエプロンを見つけた母親は、安堵の表情で、抹茶ロールケーキと抹茶を。
ケーキを食べるフォークを茶筅代わりに、抹茶を混ぜる母親。
おいおい。
お客がいなくてよかったのホッとする息子でした。
午後6時、カフェさくら通り。
今宵もライブへ。
どうしてもナナ・イロを聴かせたくて。
「翼をください」
母親が大きな声で歌ってたのには驚きました。
隣でちょっと恥ずかしかった息子です。
土砂降りだった冷たい雨が上がり、
雲の隙間から差し込む月明かりに包まれて、会場を後にします。
師走の週末ならではの風景、駐車場の「満」がずらりと並びます。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
12月14日 6.20キロ 32.55キロ
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