猛暑の中に秋の気配を感じる朝です。
早稲の稲穂は頭を垂らし、大空に架かった雲は昨日までのそれとは明らかに違います。
まとわりつくシオカラトンボに混じって、アキアカネが茜色の体をピンと伸ばして舞う姿に季節の移ろいを実感。
遠く文殊の頂から昇る朝日を浴びれば、
稲穂に垂れる雫が、一服の清涼剤となります。
これからのひと時。
写人が、あなたに送る写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
もうすぐ立秋。
早稲のハナエチゼンは黄金色に実る脇を走り抜けます。
5月6日に田植えして7月20日出穂した稲穂は、頭を垂れて刈り取りを待ちます。
足元に目をやれば、数匹のトンボの影がどこまでもついてきます。
「一緒に走るかい」
と、目を上げれば、姿を消します。
そして、また現れてついてきます。
朝日を浴びてキラキラ輝く無数の雫が、
「稲が生きている」
滴る汗と区別がつかなくなります。
「俺も生きている」
中手のコシヒカリは、稲穂が出穂したばかり。
5月21日に田植えして昨日、出穂。ほやほやの稲穂です。
ツンと天を向く稲穂が、
「稲が生きている」
生きている証の胸を張っているようです。
第二次世界大戦の真っ只中、僅か20粒の種子から誕生したコシヒカリ。
戦禍や大地震を乗り越えたが、身長が高く倒れやすくて、稲熱病に弱かったことで、一度は諦めかけた。しかし、もう一年と続けたことが現在に、繋がった。
「越の国に光り輝く」の願いを込めて「コシヒカリ」と名付けられた。
当時、農業試験場に勤務し、後に場長になった石墨慶一郎さんは!コシヒカリ育成に情熱を燃やし、「コシヒカリの生みの親」と言われている。
気が付けば朝日は、天高く昇り、夏の日差しを浴びせています。
その日差しをいっぱい浴びた稲穂が、夏風にそよいでいます。
お送り致しましたこの写心が、あなたの心に元気を届けますように。
写人がお送りした写心の定期便「maguroストリーム」。
お供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
8月6日 6.31キロ 22.14キロ
#ルーティーン #ラン #running #run #2019 #風景 #福井