雨に煙る表参道の木々に心を休める時、
遥か雲海の上を、音もなく流れ去る気流は、
たゆみない宇宙の営みを告げています。
豊かに流れゆく風に 、一面雲海の隙間から見え隠れする街並みに心を開けば、
古の声も聞こえてくる朝の静寂のなんと饒舌なことでしょうか。
雲海に消えていったはるか彼方の水平線も、瞼に浮かんでまいります。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りする写心の定期便。「maguroストリーム」。
皆様の、お供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
ササユリが見頃を迎えています。
雨粒に濡れてしっとりとした美しさを醸しています。
傾き開けた大文殊本堂も心なしか元気を取り戻したように感じる朝です。
文殊山で朝食を!
今朝のメンバーはユニークな個性派集団です。
ニッコウキスゲとのアンバランスが絶妙でございます。
小文殊本堂を守る御神木にも御神酒。
文殊の知恵を授かりたいのですが、振り向いてばかりなので文殊菩薩さまも呆れ顔のようです。
山頂では、シャキシャキレタスのサンドイッチとチーズケーキを食べましたが、空腹を満たすまでには到底足りません。
下山後、行きつけの喫茶店に飛び込んで、山盛りキャベツの存在感ハンパないてす。
スペシャルチャーハンを食べてようやく一息といったところです。
僕にとってキャベツは薬なのです。
早朝登山の、雨煙と雲海が広がるにつれ遠くの水平線は、次第に鉛色の空と区別がつかなくなります。
お送りしましたこの写心が、
美しくあなたの心に溶け込んでいきますように。
写人がお送りした写心の定期便、「maguroストリーム」。
お供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
6月21日 6.3キロ 144.34キロ
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