青空が消えて、どんよりとした灰色の空が涙をこぼす時、
音もなく滴り落ちる紫陽花の水滴がたゆみない 万物の営みを告げています。
果てしない雨雲の海を、豊かに流れゆく風に心を開けば、
雨音がショパンの調べにも聞こえてくる、一日の始まりのなんと饒舌なことでしょうか。
厚い雨雲に阻まれた一直線の飛行機雲も瞼に浮かんでまいります。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りする写心の定期便。
「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
梅雨入り。
昨年より2日、例年より5日早い。
慌てたように咲き始めた紫陽花から滴り落ちる雨粒は限りなく透明で、太陽が燦々と照りつける時とは違って明らかに鮮やかさを増している。
脈々と養分が流れる管のような葉の〝舞台〟で、水滴もがまるでダンスを踊っているようだ。
雨は街中に〝化粧〟を施してしまう。魔法でもかけたように一瞬で別嬪さんに変身だ。
ショパンの調べのような優しい雨が、洗い流した埃と土の乳酸菌のような匂いが好きだ。
文殊山で朝食を!
今朝のルーティーンは週末恒例となった文殊山登山。もう6年続いている。年間60回、もう400回近く登った計算になる。
標高365㍍往復6㌔の行。
久しぶりに土砂降りの雨の中だったが、いつものランとは違う爽快感がある。
仲間とのたわいもない会話も楽しい。
体が言うことを聞かなくなるまで続けると決めている。
さした傘から滴り落ちる雨粒が頰にかかる度に、頭から流れ落ちる汗と区別がつかなくなります。
お送りしましたこの写心が、
美しくあなたの心に溶け込んでいきますように。
写人がお送りした写心の定期便「maguroストリーム」
お供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
6月8日 6.06キロ 49.19キロ
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