空梅雨から一転、太陽が雲隠れした朝が続きます。
窓を開け放ち、ロードバイクを1時間漕ぐ間に空気の入れ替えです。
雨の匂いを運ぶ風が部屋を吹き抜けますが、玉のような汗が滴り落ちます。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
痛くも痒くもない人と、痛くて腕が上がらない人です。
「あたし、なーんともなかったざ」
「若いもんほど副反応出るみたいやざ」
「ふーん」
「なんや」
朝から、何を争ってるんやら。
2人とも今月中に2回の接種を終えます。
200年以上前の1796年、毎年60万人以上が亡くなって、全世界を恐怖のどん底に落とした「天然痘」。イギリス人医師が8歳の男児に牛痘を接種した予防したのがワクチンの始まりです。
同時は人体実験だと批判されましたが、見事成功すると賞賛のこえに変わりました。
命がけで福井へ「種痘」を運んだのが、福井市深見町生まれの笠原白翁です。
当時の医学では運ぶことが困難な時代、なんと、〝種痘リレー〟で福井まで持ち帰ったようです。
まず1人に種痘して、また別の人に植え継ぎしてリレーのように次々と福井まで運んだそうです。
それでも、予防接種が普及するまでには相当な時間がかかり、
1979年、WHOが天然痘根絶宣言するまでに、イギリス人医師の人体実験から180年、笠原白翁の予防接種から130年の歳月が過ぎ去ってしまいました。
随分前になりますが、とある講演会で初めて知った話を思い出しました。
今、新型コロナウイルスのワクチンを全世界が奪い合っています。
日本でも供給が間に合わず、接種予約が一時停止する事態になっています。
医学の進歩、科学の進歩、物流の進歩、医師の進歩。
あとは、なんの〝進歩〟なのでしょうね。
それでも必ず克服して、WHOが収束宣言する日は来ると思います。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。