パッと一瞬、真っ赤に雲を染めて夜が明けます。
雨上がりの川面を吹き抜ける風は初夏の香りです。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
闘いの人生と言っても決して大袈裟ではない人生。
産湯に浸かった時から決まっていたのかもしれない人生。
闘わなくても済んだ人生だったかもしれない。
それでも一匹狼で闘わないと済まない性分。
敢えて部活動は個人競技の陸上を選んだ。
六十を過ぎてもまだ走っている。
職業も一人で闘う報道カメラマンの道に迷わず飛び込んだ。
社会人になってからは闘いの日々の連続。
自分では結果は残したと思っている。
二年前に無事〝終戦〟した。
まだ〝片足〟は突っ込んでいるが、闘いはもういいと思っている。
そして今、思いがけない闘いに挑んでいる。
見えない相手との闘い。
この闘いは自分との闘いと言ってもいい。
この闘いに終わりはない。
この闘いが終わる時は人生に幕を下ろす時。
第二の人生に〝選んだ〟サバイバーという〝職業〟
人生最後の闘いは負けるわけにはいかないと覚悟を決めている。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。