大空の雲が、
夏から秋へと衣替えをしたようです。
未だ明け切らない空に、
白い水滴を一滴落としたような雲が刻一刻と表情を変えます。
山の頂からオレンジ色の光を放ち、朝陽が顔を出す時、
収穫が始まった稲たちがそよぎ、トンボが宙を舞い、ツクツクボウシが一斉に鳴き始めます。
夜明けのしじまのなんと饒舌なことでしょうか。
夏の扉は出口へと変わり、秋の扉はもうすぐ開きそうです。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りする写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
文殊の山並み上空を橙色に染めながら、頂から朝陽が昇ってきました。
以外にこのタイミングが難しいのです。
太陽ってほとんど動いていないように見えるんですが、かなり速いスピードで動いています。
我が地球の回転の速さを実感します。
シャッターチャンスはテイクワン。
今朝も朝陽を飛び越えることができました。
秋の空。
「お盆を過ぎれば」と、先人たちは言い伝えました。
ここ二、三日で朝晩は、めっきり涼しくて、秋はもうそこまで来ている感じですね。
入道雲は姿を消して、薄い筋雲が暑さを和らげてくれます。
いつものエイドステーション。
〝女の子〟が応援に来てくれました。
「この子から近寄って行くのって珍しいんです」
僕の傍にちょこんと座って動こうとしません。
「さあ行くよ」
引っ張ろうが、押そうが、てこでも動こうとしません。
ズルズルと座ったまま引っ張っていかれます。
何度も何度も振り返って寂しそうな目をします。
「また明日な。バイバイ」
全身をすり抜ける風がとても爽やかで、流れ落ちる汗は見る見る乾いていきます。
気が付けば、どんどん青空が雲に覆い尽くされていきます。
天候の崩れを告げているのでしょうか。
お送りしましたこの写心が、
あなたの心に元気を、
届けられますように。
写人がお送りした写心の定期便「maguroストリーム」。
お供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
8月19日 5.05キロ 68.06キロ
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