頭上で照りつける太陽は火の玉となって追いかけてきますが、
頰を吹き抜ける風は、秋の気配を運んでいます。
季節の移ろいのなんて早いことでしょうか。
地面に擦り付て、「早く刈り撮ってくれ」。
実った稲穂は頭を垂れています。
朝日を浴びて黄金色に輝く稲穂は、
秋がもうそこまで来ていることを告げています。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りする写心の定期便「maguroストリーム」。
お送り致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
朝日は高く昇るにつれ、どんどん大きな火の玉となって襲いかかってきます。
逃げようとは思うんですが、やがて後頭部に刺さります。
力尽きて目線を落とせば、台風10号に耐えた早稲ハナエチゼンが行く手を阻んでいます。
コンバインの行き届かない田んぼの四隅の刈り取りが始まりました。
来週の刈り取りスタートに向けて準備です。
「台風が去ってから明らかに秋の気配になりましたね」
「冷房が苦手な僕は、一層実感します。田んぼ作業が楽になりました」
作業を終えた若い農家の二代目との会話も弾みます。
早稲のハナエチゼンの刈り取りが終われば、2週間遅れて中手のコシヒカリ。その後は奥手のアキサカリと収穫は続きます。
カウントダウンご始まりました。いよいよ実りの秋本番ですね。
ヒーヒーでエイドステーションに到着すると、入り口ポールのてっぺんで、凛々しい顔つきの、こいつがお出迎え。
ギラギラした太陽照りつける中、おつとめご苦労様です。
「警備は大変でしょう。こちらへどうぞ。一緒に一服しましょう」
「いや、自分で」
「おっ、飛ぶんかぁーい」
「飛ばんのかぁーい」
「やっぱり、飛ぶんかぁーい」
「飛ばんのかぁーい」
そんな会話が楽しい朝です。
滴り落ちる汗を拭う時、
涼しい風が吹き抜けます。
朝晩の気配は間違いなく秋に向かっています。
お届けした秋の風景が、あなたの心に元気を届けてくれますように。
写人がお送りした写心の定期便「maguroストリーム」。
お供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
8月18日 5.24キロ 63.01キロ
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