syabito’s blog

写人です。走り回ること、山に登ること、写心を撮ることが好きで、人呼んで「鮪」と発します。

雨上がりのスイング

遠い街並みがくっきり、雨上がりの水たまりを飛び越えて走り出す時、
遥か雲の上を、音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。

満々と水を湛えた果てしない緑の海を、豊かに流れゆく風に心を開けば、

生き生きとした稲穂の囁きも聞こえてくる、爽やかな朝風景の、なんと饒舌なことでしょうか。
雲間から顔を覗かせた文殊の頂きからの雄大な景色も瞼に浮かんでまいります。

これからのひと時。
写人があなたにお送りする写心の定期便。「maguroストリーム」。
皆様の、お供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。

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寝静まった夜に降った雨がつくる水のじゅうたんをバシャバシャと走り抜けます。

行く手を阻まれたかに思えましたが、

小降りだったのか、気温が高いのか、水たまりは浅く、濡れも気になりません。

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雨に濡れて鮮やかさを増した紫陽花がそよ風に揺れてスイング。

ハーモニーを奏でる木々たちの傍を走り抜けます。

雲間から朝陽がチラッと顔を覗かせました。

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鉛色の雲に覆われた文殊の山が姿を現しました。

裾野を吹き抜ける文殊下ろしが背中を押します。

 

ルーティーンの途中降り出す霧雨が遠ざかるにつれ、どんよりとした梅雨空は明るさを増します。
すっくと立つ紫陽花一輪だけが、恵みの雨を待っているようでございます。

お送りしましたこの写心が、美しくあなたの心に溶け込んでいきますように。

写人がお送りした音楽の定期便、「maguroストリーム」。
お供をいたしましたパイロットは、わたくし、福田正美でした。

 

6月12日 11.24キロ 91.55キロ

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