雨上がりの夜明けはいろんな表情を見せてくれます。
東京オリンピックの聖火リレーが福井県入りした朝も、刻一刻と違う表情です。
雲が低く垂れ込めて文殊のお山を覆ったと思えば、朝日が顔を覗かせると街中が暖かい色合いに変わりました。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
そんな中、ひとりぼっちで聖火リレーしてきました。
残った水溜りを飛び越えながら、10キロほど走りました。
もちろん沿道には応援してくれる人は1人もいません。
いやいや、〝ひとり〟いました。
今シーズン初見です。
記録的に早さで梅雨に入った地域もありますが、ちょっぴり慌てん坊さんです。
なんだか嬉しくて、何度も何度も行ったり来たりしてしまいました。
聖火リレーですが、57年前の東京オリンピック前回大会は、走者たちが一気に福井県を一筆書きのように走り抜けました。走者たちは使命感を背負って走ったようです。表情も真剣そのもの。
今回は、少しずつ各市町を隈なく走ります。走者たちも終始笑顔でゆっくり走ります。セレモニー的になりました。
どちらの聖火リレーが良いのか、意見は分かれるところでしょう。
開会式の入場行進も、以前は軍隊みたいに足並み揃えて、「イチニサンシッ!」でしたが、最近では、自由気ままに記念写真撮りながらなんて光景すら見ます。
今回の聖火リレーもそうなんですが、参加者がみんなとても良い顔で楽しんでいるんですね。
個人的には良いなあって思います。
そして、
「走りたかった」
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。