今日は親父の命日。
もう20年以上前。思えば忘れてしまうぐらい遠い昔になった。
今日のように暑い日だった。
「行ってくるよ」
「暑いから気をつけろよ」
最後の言葉だった。
いつもテレビを観ながら、
「おっ、元気そうだな。一緒に仕事しことあるんや」
「若造やったのに、いい役者になったな」
亡くなる役者がいると、
「とても世話になった人。役者としてもすごかったけど、人としても素晴らしかった」
などと当時を懐かしんでいた。
同く武生市出身で東京で働いていた母親との間に生まれたのが俺。江戸っ子だあ。
生まれてすぐ、福井で福井放送(FBC)が開局するというので、FBCに呼ばれて3人で福井に戻ってきた。
俺をモデルにCM撮って、兎に角こき使われた思い出が。
その時の親父の作品がこれ。
プライベートでは、俺が小学から高校まで陸上をやっていたので、大会となると自慢の写真機で撮ってくれた。
兎に角、俺が生まれた時からたくさん撮ってくれた。おかげで、写心がいっぱいだ。
とても感謝しているよ。
あれから60年。
親父はいない。
俺も還暦。母も年老いた。88歳米寿だ。
そして今は俺が写心を受け継いだ。
そして、今も走っている。
だけど、撮ってくれる親父はもういない。
5月17日 10.50キロ 159.36キロ
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