陽が昇るまでには、もう少し間ある夜明けどきの海原からは、
わずかな潮騒だけを秋風が運んできます。
夜通し煌々と照らし続けた満月が海面に光の道を作りながら、
橋の彼方の水平線に消えてゆきます。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
越前岬の早朝は、
一面ブルーの世界が広がります。
徐々に光をオレンジ色に変えながら水平線に傾いてゆく満月と同じ色で輝く灯台の光は、
まるで去る月に手を振るように、くるくる回っています。
やがて、月灯りは朝陽が昇り始めて白んだ空と区別がつかなくなって、水平線の下へと消えます。
毎日姿を変えて繰り返される宇宙の営みを感じながら、生きる。
すごく大切なものを与えてくれる気がします。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。