観測史上一番遅い初積雪を記録した翌朝は、
今冬一番の冷え込みで明けました。
キラキラ光るアイスバーンの道路が行手を阻みます。
こんな悪路は、日頃鍛えている体幹が役に立ちます。
夜明け前のブルーが冷たい氷の世界を物語ります。
やがて、覆った雲間の細い雲間から差し込む朝日に、オレンジ色に変化した街並みは暖かみを増します。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
ああ。
暖冬の陽気に誘われて、シャンと天を向いて咲き出した菜の花が、
頭を垂れて寒さに耐えています。
摂理とはいえ、こんな風景を見ると自然の厳しさを感じますね。
早く咲いてしまった〝慌てん坊さん〟
もう少し土の中で眠っていればよかったのになあ。
耐えるこの姿は、何故か人間臭いなあと感じながら、
「頑張れよ」
声を掛けたくなります。
3日前まではこんな姿でした。
雪が解けて暖かくなれば、きっと復活するでしょう。
そんな強さを感じる朝でした。
先客がいました。
まだ誰も足を踏み入れていない未踏のコースに、
転々と規則正しく延びる足跡🐾
厳しい寒さに耐えながら、〝ひとり〟歩く姿が目蓋の裏に浮かびます。
真っ暗闇の中スタートしたルーティーンも、突然顔を出した朝日で、
街並みが暖かい色に変わりました。
差し込む朝日に凍った雪がキラキラ輝いてダイヤモンドを散りばめたようです。
そんな寒い夜は、
母親のリクエストに応えて、湯豆腐鍋です。
ツルツルの豆腐、山盛りの白菜、しこしこ榎茸、そして初物、福井ブランドの勝山水菜。
勝山水菜は、冬の間、深い雪の中で育ちます。
今の時季、農家さんは「雪割り」と言って、雪の中で耐えて、たっぷり栄養を蓄えた水菜を、雪の中から掘り出します。だから、勝山水菜は美味しいのです。
先日、初出荷されたと言うニュースを見て買ってきました。
「新聞に載ってたのお」
「ほや。美味いやろ。高いんやざ」
「うんうん。美味い美味い」
「ブランド好きには堪らんやろ」
ハフハフしながら、2人で大笑いしました。
広がり始めた青空を眺めながら、
「最初で最後の雪かな」
春に向けて、季節は一気に加速するのでしょうか。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
2月7日 5.80キロ 🏃♂️12.82キロ
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