鱗のような雲が茜色に染まる時、
隙間から一瞬朝日が差し込みます。
まだまだ青い栗が涼風にそよぎ、弱い日差しを精一杯浴びようと背伸びします。
流れる汗にコーティングされて火照った体をすり抜ける風が爽やかで、昨日までの〝それ〟とは明らかに違う朝です。
七十二候、涼風至(すずかぜいたる)
そんな一日の始まりは、季節の移ろいを実感する朝でもありました。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りする写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
青々して小さくて、恐る恐る触ってもツンツンが産毛のように柔らかいくて痛くない。
子どもの栗って、こんなんだなあ。
そんなイガに守られて、実がすくすく育っているんだな。
青から茶色くなって、パカって割れて、実が弾けるまでには、もう少しかかりそうだね。
いつものエイドステーションで休息していると、通り抜ける風が涼しくて。
昨日までは熱風だったのにな。
風が涼しくなって秋になる頃。
古たちは、季節を肌で感じていたんだなあ。
「汚してゴメン」
それでもやっぱり暑い。
昨夜から、令和のバックカップル誕生で持ちきり。
朝のニュースも一色。
「10年間、戦場で戦う戦士でした。ようやく、鎧を脱げる人と巡り会えました」
何故か心に響いて、涙が溢れました。
38年間闘い続けてきた己とオーバーラップしたこともありますが、これからも違う敵と闘い続けなければならないと思った時、
あー、鎧を脱ぐことができる人かあって。
そうだなあ、鎧をつけたままはきついよなあ。
はっ。
実は今、仕事で「鎧」と闘っているのです。内容は極秘です。
トップシークレットの超極秘任務。
終戦記念日には………
いつもの珈琲処。
見慣れない店員の女の子。
8月から新しくなった制服が初々しい。
おぼんに目一杯料理を乗せて、そろりそろり。
目線は一点、料理。気持ちは分かるけど、前見ようよ。
横を夏休みの子どもが走り抜けます。
見ていても、あぶあぶ。
手を貸したくなります。
無事、テーブルまでたどり着いて、ホッとする朝です。
お送り致しましたこの写心が、あなたの心に元気を届けられますように。
写人がお送りした写心の定期便「maguroストリーム」。
お供いたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。
8月8日 5.85キロ 33.33キロ
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