紫陽花が終わったつづら折りは、どこか殺風景で寂しげです。
陽の差さない山肌の木立は薄暗く、まるで眠っているような静けさです。
ライブハウスの扉を開けるように、車のドアを開けて一歩外に出れば、激しく鳴く蝉の鳴き声の、なんと饒舌なことでしょうか。
得意そうな蝉の演奏に熱狂する観客が、瞼に浮かんで参ります。
これからのひと時。
写人が、あなたにお送りする写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供を致しますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
朔日ヨーガ。
呼吸を中心としたヨーガともに、新鮮な朝のエネルギーを体内に取り込んできました。
日頃、全ての動作は少しでも早くしようとして、ゆっくり動かすことはほとんどありません。
朔日ヨーガは、ゆっくりの動作、呼吸で心身を整えます。五感が研ぎ澄まされていくのが分かります。
そして、足羽神社の月次祭(つきなみさい)で、神職さんらにお祓いを受けます。ヨーガで研ぎ澄まされた五感で、神主さんの声、動き、社殿の空気を感じます。
「祭とは、感謝や祈り、慰霊のために神仏および祖先をまつるもの。皆さんの祖先をさかのぼっていくと、神様にいきつきます。祭に参加して、神と人とのつながりを深めてください」
最後に、講師の山田きえさん手作りのスパイスと米だけで作られたインドの薬膳お粥「キチュリ」を頂きました。
お代わりをしてしまいました。毎回楽しみなのです。
身も心も清められた1日の始まりとなりました。
神社内の特有の空間から出て、木立の中を進めば、ファンキーだった蝉の鳴き声がスローバラードに聴こえてきます。
そして、夏風にそよぐ木々の音と区別がつかなくなります。
お送りしたしましたこの写心が、美しくあなたの心に元気を届けられますように。
写人がお送りしました写心の定期便「maguroストリーム」。
お供を致しましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。