今年最大の満月ウルフムーンが、一晩掛けて西の彼方の地平線に姿を消そうとしています。
月明かりが街中の風景を浮かび上がらせて、天空では懸命に瞬く星が心なしか力がありません。
路面の凹凸もくっきり。走るピッチが上がります。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
コロナ禍の勝山左義長まつり。
蝶〜よ花よ
花よのネンネ
まだ乳飲むか〜
乳首はなせ乳首はなせ〜
軽快なお囃子は聞こえてきません。
浮かれ男もいません。
太鼓も鳴り響きません。
本来なら、御神体14基が夜空を焦がすどんど焼きも1基だけポツンと。
神事と関係者だけで営まれました。
とてもとても寂しい奥越に春を呼ぶ奇祭となりました。
それでも、まだまだ雪深い越前甲などの加越の山並みバックに、
力強い炎が青空に向かって燃え上がりました。
カメラに収めた写心は、40年撮り続けた中で、唯一の写心となりました。
勝ち山おやき。
「おまえ、欲しいの?」
「ま、まあ」
「2個あるし、1個やろか?」
「食べてやってもいいけど」
「はあ?ほんならやらんわ」
「おい」
古くから勝山市民に愛されてきたおやきは、
香りやいいヨモギを練り込んだ餅に、ほんのり甘い小豆の餡を包み込んで、表面をこんがり焼いた和菓子です。
市内の菓子店それぞれに特徴があって、さまざまな味を楽しめます。
一日掛けてゆっくり食べ歩きなんていいかもしれませんね。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。