syabito’s blog

写人です。走り回ること、山に登ること、写心を撮ることが好きで、人呼んで「鮪」と発します。

50メートルのお出掛け

激しい雨音で目が覚めた朝、まだまだ闇の中のカーテンの向こう側の景色も雨煙でかき消されます。

バチバチと屋根を打つ音がバイクを漕ぐテンポ代わりです。

 

写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。  

皆様のお供をいたしますカメラマンは、わたくし、福田正美です。

f:id:syabito:20211124113717j:image
f:id:syabito:20211124113553j:image

小雪が過ぎ、霙や霰が混じる肌寒い朝勝山市北谷町の谷峠辺りでは、昨年より1カ月近く早く除雪車が出動したという便りが届きました。

平野部でも霰が降って、ばあさんはカーテンを開けて覗き込みながら、寒い寒いを連発してました。

f:id:syabito:20211124113430j:image

先日、久しぶりにばあさんを連れ出しました。

まず、越前陶芸村。

紅葉すっかり終わり、初冬の佇まいの〝村内〟。散策するつもりでしたが、駐車場を出て50メートルほどで、

「もう疲れた。歩けん」

心臓が大きくなっているせいか、すぐに息が上がります。とても心配です。
f:id:syabito:20211124113621j:image

次に向かったのは、劔神社

一本だけでしたが、紅葉真っ盛りでした。

陽光にキラキラ輝いて、

「きれいやの」

ばあさんはご満悦でした。
f:id:syabito:20211124113742j:image

お参りを済ませ、境内参道をゆっくりゆっくり。手を引いていても、ほとんど進んでいないほどゆっくりです。

50メートルほどが遠く遠く感じます。
f:id:syabito:20211124113536j:image

途中、お約束の。

姫の顔が高くて、ほとんど頭しか覗いていないばあさん。精一杯背伸びしています。

子ども用に切り株で作った台があるのですが、年寄りには登れません。
f:id:syabito:20211124113809j:image

食欲はある方だと思いますが、最近色が細くなってきました。残して半分以上代わりに食べます。

「沢山食べんと大きくなられんよ」

「あほ、とっしょりは縮む一方や」

と言いながら、甘いものには目がありません。

「甘いもん食べ過ぎたら、先生にちくるざ」

「あほ、ほんなもん言わんでいい」

とてもとても心配です。

息子もこのままでは太ってしまいます。

 

お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。

 写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。  

皆様のお供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。